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建築模型を作る理由

空間を立体でとらえるには
模型が一番イメージしやすい

みなさんは平面図を見て、それがどんな家なのか立体的にイメージすることはできますか?家のお打ち合わせは平面図や展開図を見て行われることが多いですが、立体的にイメージするのは慣れていないと難しいですよね。

そんなときに建築模型があれば、間取りの大きさや窓の高さ、スキップフロアやロフトのイメージ、1階のどこに2階が乗っているのか、などの細かいところまでぱっと見ただけでわかります。

破風、鼻隠し、軒天などの伝わりにくい建築用語も建築模型を使えばどこのことかすぐに理解できますし、打ち合わせ時に平面図と展開図を照らし合わせる必要もなくなり、お施主様とスタッフ間のイメージの共有もぐっとしやすくなるので打ち合わせがスムーズに進みます。

作成した建築模型はお客様にお持ち帰りいただいて、気になる部分は家に帰ってからじっくり考えることも。

妊娠中の奥様が体調不良で打ち合わせにしばらく参加できないときには、建築模型を使ってご自宅で空間を共有しながら間取りの相談をするご夫婦もいらっしゃいます。

模型を使った検証で不安をなくす

 

以前担当したお客様で、日当たりに不安を感じている方がいました。

建築模型にケータイのライトを当てて、日の入り方を納得のいくまで一緒に検証することで不安がなくなり、ご満足いただけました。

ほかにも、色味で悩まれている方には色違いの部品を作成することもあります。外壁が真っ黒で、木目の手すりをバルコニーにつける予定の人には、手すりを2種類用意して、付け替えて色を決めてもらいました。

これらの検証はCGでもできますが、CGは画面越しで確認するのでモニターの種類や部屋の明るさによって色の見え方が変わってしまう場合があります。模型は、実物の素材に近い色の紙を探して張り付けているので、見る状況に左右されません。

家づくりを楽しんでほしいから…

 

模型を作るとお客様にとても喜んでもらえるとともに、家に愛着を持っていただいているように感じます。ジオラマもそうですが、ミニチュアになった自分のおうちを見るとどこかわくわくしませんか?それは、まるで小さいころにシルバニアファミリーのおうちで人形遊びをした感覚に似ています。

CGと違い建築模型は飾れるので、中にはリビングのメインの場所にずっと飾ってくれるお客様もいらっしゃいます。それがきっかけでお子様が建築に興味をもってその道に進んだ方もいて、とてもうれしいです。

立体的に家を見ることで家づくりの不安を解消し、家づくりをしたことが楽しい思い出となって心に残るよう、私たちは建築模型を製作しています。

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Manami Miyamoto

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