有田焼(ありたやき)は、佐賀県有田町を中心に生産される日本最古の磁器です。1616年、朝鮮人陶工の李参平によって、有田の泉山で磁器の原料となる陶石が発見されたことをきっかけに、日本で初めて本格的な磁器づくりが始まりました。江戸時代には、有田で焼かれた器が伊万里港から各地へ積み出されたことから「伊万里焼(いまりやき)」とも呼ばれるようになります。
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有田焼の特徴
有田焼は、白くなめらかな磁器の肌と、繊細で華やかな装飾が特徴です。陶石を原料とする磁器は約1300度の高温で焼き上げられるため、硬く丈夫でありながら薄く成形することができ、軽やかで上品な器に仕上がります。さらに白い器面には赤・緑・黄や藍色の絵付けが施され、彩り豊かな装飾によって多彩な表情を生み出していることも、有田焼ならではの魅力です。
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「柿右衛門様式の皿」
江戸時代前期に確立された柿右衛門様式の作品です。乳白色の美しい白磁「濁手(にごしで)」を素地とし、余白を生かした端正な構図の中に花や鳥を鮮やかな色彩で描いています。優美で気品ある装飾はヨーロッパでも高く評価されています。
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「鍋島様式の皿」
江戸時代後期から佐賀藩鍋島家の御用窯で制作された作品です。桜の文様を精緻に描き、藍色の染付と色絵による洗練された装飾が施されています。鍋島様式は、将軍家や大名への献上品として作られたため、卓越した技術によって生み出される、格式の高い磁器として知られています。