日々の暮らしに欠かせないトイレ。いつでも快適に保つためには、定期的なメンテナンスが大切ですが、普段からこまめにお掃除されている方でも、ついつい見落としがちなのが、シャワートイレに備え付けられているフィルターのお手入れです。見た目には分かりにくい部分ですが、ここにホコリや汚れがたまると、脱臭効果が弱まったり、給水機能に支障が出たりすることも。そこで今回は、シャワートイレに付いているフィルターのお手入れ方法をご紹介させていただきます。
住まいのお手入れ:見落としがちなトイレフィルターのお手入れ
脱臭・給水フィルターの、
お手入れ方法を詳しく解説


シャワートイレのフィルターとは?
シャワートイレには、快適さと清潔さを保つためにいくつかのフィルターが備えられていますが、中でも特にお手入れの重要性が高いのが、「脱臭フィルター」と「給水フィルター」の2種類で、それぞれ異なる重要な役割を担っています。
脱臭フィルターは、シャワートイレ使用時に発生するニオイを吸着し、トイレ空間を快適に保つ役割を担っています。ニオイ対策として非常に効果的ですが、長く使い続けるとフィルターにホコリや汚れがたまり、脱臭性能が低下してしまいます。主に便座本体の側面や背面付近にあり、メーカーや機種によってはカバーを開けるとすぐにアクセスできる位置にあります。
お掃除の目安は、月に1回程度が理想的です。ご家庭の使用頻度や環境にもよりますが、定期的にホコリを取り除くことで、脱臭機能を長持ちさせることができます。
給水フィルターは、ノズルの洗浄や便器洗浄などに使用される水をきれいに保つためのフィルターです。水道水中の微細なゴミやサビをキャッチする役割があり、目詰まりすると水の出が悪くなったり、機器の故障の原因になることもあります。多くの場合、本体に接続されている給水ホースの接続部分(止水栓付近)にあり、取り外しには工具が必要な場合もあるため、取扱説明書に沿って行いましょう。
お掃除のタイミングは、半年に1回〜年1回程度が目安です。地域の水質によっては早めの掃除が必要なこともあるため、定期的に確認することをおすすめいたします。

脱臭フィルターのお手入れ方法
ここからは、それぞれのフィルターの実際のお手入れ方法をご紹介させていただきます。フィルターの取り付け位置や形状はシャワートイレの機種によって異なりますので、詳しくは各メーカーのホームページや取扱説明書をご確認ください。ここでは代表的なシャワートイレ 「TOTO ロータンクシャワートイレ GG-J2」の「脱臭フィルター」のお手入れ方法をご紹介いたします。
1. トイレの電源をオフにします。
2. フィルターの位置を確認し、取り外します。
3. 柔らかい歯ブラシや掃除機で、フィルター部分のホコリを除去します。
4. 水洗いが可能なタイプは、ぬるま湯でやさしく洗い、しっかりと乾かしてからもとの位置に取り付けてください。(機種によっては水洗い不可のものもありますので、必ず取扱説明書をご確認ください。)
シャワートイレのメーカーによって、脱臭フィルターの形状や取り外し方法は異なりますので、詳細は以下のリンクをご確認ください。
TOTO 脱臭フィルターお手入れ方法 >>
LIXIL 脱臭フィルターお手入れ方法 >>
Panasonic 脱臭フィルターお手入れ方法 >>

給水フィルターのお手入れ方法
次に、代表的なシャワートイレ 「TOTO シャワートイレ ZJ2」の、「給水フィルター」のお手入れ方法をご紹介させていただきます。給水フィルターのお手入れには専用の工具が必要となる場合がございますので、作業前には必ず取扱説明書をご確認ください。
1. シャワートイレの止水栓を閉めて、水を止めます。
2. 付属の専用工具を使って、給水口のフィルター部分を取り外します。
3. 歯ブラシや綿棒でフィルター部分をやさしくこすり、詰まりを除去します。
4. 必要に応じてフィルターを水で洗い、完全に乾かしてから元に戻します。
脱臭フィルター同様、給水フィルターに関しても詳しいメンテナンス方法はメーカーによって形状や取り外し方法が異なりますので、詳細は以下のリンクをご確認ください。

トイレの快適さは、見えない部分のメンテナンスで大きく変わります。脱臭フィルターや給水フィルターを定期的にお手入れすることで、清潔でトラブルの少ないトイレ環境を保つことができます。ぜひ定期的なチェックを習慣にしてみてください。
また、ご自身でメンテナンスを行うのは少し不安があると思われる方や、住まいのメンテナンスに関するご質問がある方は、いつでもお気軽に花みずき工房までご相談ください。