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イメージは京都の風情漂う和の暮らし

浜松市 石川様邸

「2006年 花家族16号より」

 

佐鳴湖の西岸に広がる丘陵地。豊かな緑を背景に、石川さんご家族が以前から思い描いていたという「和の住まい」がゆったりと佇んでいます。

玄関アプローチのしつらえは京都の風情が漂い、訪れる人をほっと和ませてくれる空間が屋外からすでに始まっています。

さりげなくナチュラルに和の暮し

 

真っ青に晴れ渡った空がまぶしい夏の日。石川邸に一歩足を踏み入れたとたん、すっとさわやかな空気に包まれるのを肌で感じます。見渡せばなるほど、階下の壁には調湿効果に優れた漆喰が使われていました。

「1階にはクーラーを付けなかったんですよ」と奥様。「暑い日には汗もかきますけどね」とはいうものの、それもまた四季のある日本の過ごし方。

大きく設けられた開口部からは自然の風がよく通り、クーラーの冷気よりは断然気持ちよく感じます。

 

家のイメージは和風旅館

 

「建てるなら和風の家を」と決めていたというご主人は、日本家屋が醸し出す趣が好きだったことに加え、「風土に合った住まいを考えたとき、やっぱり和の住まいがいいと思ったんです」とのこと。

ご自分でも熱心に調べたり、工務店も何軒かあたったそうです。その中のひとつが花みずき工房でした。「花みずきさんは南欧風のイメージがあったんですが、お話を聞いてみたら、かなり和風の家も手掛けていて得意だとわかって・・」

広々とした吹き抜けのリビングダイニングは開放感いっぱい。濡れ縁の雰囲気も併せ持つワイドなテラスが張り出し、東には湖岸に続く木立と大空を望みます。

洋の雰囲気がありながら、続き間の和室ともしっくり合うのは、やはり自然素材のやさしい色合いが活かされているからでしょう。

洋の雰囲気がありながら、続き間の和室ともしっくり合うのは、やはり自然素材のやさしい色合いが活かされているからでしょう。

二間続きの和室は、将来ご両親との同居に備えたもの。掘り炬燵はお父様のリクエストで、週末にはみんなで集まるのがすっかり恒例となっています。

和室からダイニングまでがひとつのダイナミックな空間として、思いおもいの時間を楽しみつつも、互いに家族の気配をいつも感じることができます。

階下のリビングダイニングからキッチンまでは全て床暖房を採用し、冬でもスリッパなしで快適に過ごされているとのこと。

カーテンを開け放した窓には、のびやかな自然の風景や粋な和庭園が写り、季節の移ろいをさりげなく住まいにも取り入れながら、和の暮らしを楽しんでいるご家族の姿が印象的でした。

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