屋根断熱に不可欠な屋根の通気工法
屋根の断熱方法は大きく分けて「天井断熱」と「屋根断熱」の2種類があります。天井の裏側に断熱層を設ける方法が「天井断熱」、屋根の裏側に断熱層を設ける方法が「屋根断熱」で、それぞれ通気方法が異なってきます。
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1:天井断熱
従来の日本の住宅では天井断熱が主流でした。天井に断熱材を敷くだけのシンプルな施工で施工面積が小さくコストも抑えられますが、天井にダウンライトを取り付けるための穴や、点検口などの隙間で断熱欠損が起こりやすく、気密が取りにくく天井裏の空間(小屋裏)も活用できない事などが欠点でした。
断熱材を隔てた外部空間にあたる小屋裏は、夏場には60度から70度と非常に高温となり、小屋裏空間の大きさに合わせた換気口を設ける事が必要となります。
2:屋根断熱
近年増加傾向にある屋根断熱は、屋根の裏側に断熱層を設けるため、小屋裏空間も室内空間として活用することが可能で、ロフトや吹き抜け空間を設けることができることや、建物全体を断熱できることが大きなメリットです。
花みずき工房では、現場発泡ウレタンフォーム断熱材の「フォームライトSL」通称「マシュマロ断熱」を屋根に隈なく吹付け、屋根断熱を行っています。壁内の断熱材が100mmの施工であることに対し、日射熱にさらされ続ける屋根の断熱材は、160mm以上になるように施工しています。
通気方法としては屋根の裏側の野地板と、断熱層の間に通気層を設け、軒天に設けた換気口から棟換気に空気を流し湿気を排出することで、躯体や断熱材を守ります。