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防音室が叶えた自分時間のある暮らし

浜松市 N様邸 (撮影時 築2年)

仕事にプライベートに忙しい現代人にとって、自宅で自分時間を楽しむ一時はとても大切な時間になっています。今回のお宅訪問は、奥様はピアノ、ご主人はギターや作曲編集と、共に音楽好きなご夫婦が家づくりを通して実現した「防音室が叶えた自分時間のある暮らし」をご紹介いたします。入居して2年が経過したお宅にお邪魔して、防音室でのご夫婦それぞれの過ごし方や、家づくり当時を振り返りながらのお話を伺って参りました。
防音室をつくられた理由



子供の頃から音楽に慣れ親しんできたN様ご夫婦。花みずき工房での家づくりにあたり「どんな暮らしをされたいか?」とのヒアリングの際に思い描かれたのが、お二人がお持ちの楽器の数々を置いても、窮屈にならない広さの趣味空間を作る事だったそうです。
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小中学校時代に習われていたピアノを大人になって再開されたこともあり、「自分の家を持つなら絶対グランドピアノを置きたい」と憧れがあった奥様。ご主人もまた、高校時代に始められたギターやベースを趣味にされており、仲間とバンド活動をされていた際のウッドベースをはじめ、自前の楽器を数多くお持ちでした。


そんなご夫婦は共働きということもあって「夜の隙間時間にも気兼ねなく楽器を演奏したい」、「グランドピアノの音が漏れて近所迷惑にならないか心配」という思いもあり、できるだけ演奏する時間や音量の制約なく音楽に没頭できる「防音室」を施工することになったのです。

ご夫婦それぞれが音楽と向き合う自分時間



防音室での過ごし方はご夫婦それぞれ。奥様は購入されたグランドピアノを防音室に設置したのをきっかけに、昼夜問わず気が向いた時に一人部屋にこもって練習されるそうで、この日も年に一度の発表会に向けて演奏する楽曲をとても素敵に弾いてくださいました。


ご主人はコロナ禍でバンド活動が思うようにできなくなり、防音室を作ってからは編集機材を使ってだんだんと楽曲制作にものめり込んでいかれたそうで、気が付くと1日中この部屋で過ごされる休日もあるとのことでした。ご自分で奏でたベースの音を編集して、完成した楽曲を実際に聴かせて頂きましたが、その本格的な仕上がりに大変驚かされました。



今はご夫婦それぞれに防音室での自分時間を満喫されているようですが、今後は同じく音楽好きの弟さんや、ご友人達を招いて「みんなでこの部屋でセッションするのも楽しそうだね」とお話して下さいました。

防音室の機能性と実際の使用感

鉄筋コンクリート造と比較して木造住宅の遮音性はそれ程高くないため、防音室を作る場合は壁や床、開口部などに音漏れ対策を施す必要があります。
N様邸では、壁や天井の内側に吸音性能の高い防音対策用の断熱材、エンデバーハウスの「パーフェクトバリア」を使用。窓には防音効果を高めるYKK APの内窓「プラマードU」を設置。床の遮音対策には塗る遮音材マグ・イゾベールの「グリーングルー」を用いて、部屋全体に防音対策を施しています。
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また、入り口のドアには大建工業の防音ドア「アドバンス(A)防音タイプ」を使用しているため、奥様がグランドピアノを演奏している状態でも、ドアを閉めてしまえばその音はほとんど聞こえませんでした。更なる吸音対策として、床に毛布を敷いたり、壁に大きなタペストリーを掛けたりといった工夫もされているとの事でした。

2階に防音室を作るにあたって

1階には大きなLDK空間や、お母様の居住スペースも必要だったことから、N様ご夫婦が希望する広さの防音室は必然的に2階に設置することになりました。そのため、設計段階からグランドピアノの搬入には細心の注意を払われたそうです。搬入経路を確保するために防音室の入り口周辺をできるだけ広く作る工夫をし、搬入当日は2階のベランダのある寝室から専門業者が慎重にピアノを運び入れ、「無事に設置されるまでは気が気でなかった」と話してくださいました。

花みずき工房との家づくり

最初は展示場の外観が好みだったことがきっかけで、花みずき工房と家づくりをはじめられたN様。その後、完成現場見学会に何度か足をお運びいただく中で、こんな家に暮らしたいというイメージが徐々に膨らんでいかれたそうで、「ぼんやりとした自分達の理想のイメージをしっかりと形にしてもらった」と嬉しそうに話してくださいました。
お宅訪問の最後に「家づくりに関してこうすればよかったと後悔している点はありますか?」という問いに対し、「全てにおいて大満足です!」とお答えいただけた事を大変嬉しく思いました。
お施主様が持たれている「叶えたい暮らし」を丁寧に紐解き、形にすることができるのが注文住宅の魅力であると、改めて肌で感じる素敵な機会となりました。
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広報

Shiho Matsuyama

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