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ご主人の想いから生まれた、こもり過ぎない書斎

あえてキッチン横に設けた、
ご主人の趣味空間

書斎というと趣味や仕事に没頭できる静かな「個室」をイメージされる方も多いと思いますが、K様邸ではあえて「こもり過ぎない書斎」をつくらせて頂くことになりました。

保育園に通う二人のお子様を持つ30代のご夫婦、オンラインゲームが大好きなご主人が家づくりに際して唯一ご希望されたのは、ご自身の趣味空間を持つこと。

さぞかし豪勢な個室をイメージされているのかと思いきや、ご依頼頂いたのはLDK空間に隣接した扉もない小さなスペース。

こもり過ぎたくない理由は

 

ご主人が個室ではなくあえてオープンな空間を望んだのは、「常に家族の気配を感じながらも、空いた時間に趣味の時間を作れるようにしたい」という想いから。

あえて扉を設けないのも、「子ども達がいつでも気兼ねなく入って来れる様に」というご主人なりの配慮があったからでした。

そんな家族想いのご主人のご要望を受け、広々としたLDK空間のキッチン脇に、1.5畳ほどの小さな書斎を設ける事になりました。

座った状態でも家族との目線が繋がるように50cmほど床を高くし、逆に天井はあえて低く設定する事で落ち着いた空間を演出。楽な姿勢で作業できるようにと掘りごたつ式カウンターを設置。

入口も広すぎず隔て過ぎずと絶妙な寸法を模索する事で、ご主人にとっての最良な「おこもり感」をデザイン致しました。

隙間時間を見つけてはこの場所に

 

実際に暮らし始めたご主人に感想を伺うと、日常の隙間時間を見つけてはお気に入りのこの場所で過ごす事がとても多いのだとか。するとお子様もやって来て、一緒にソファークッションで親子の時間を楽しまれるそうです。

夜はヘッドフォンを付けてゲームを始めると、奥様もコーヒーを片手に書斎脇のキッチンカウンターにやって来て、ご主人の気配を感じながら一息つくのだそうです。

広々とした吹き抜けのリビングがありながら、キッチンの奥の空間が家族の憩いの場になっているとは少し驚きでしたが、「それぞれの時間を楽しみつつも、家族との繋がりを大切にしたい」というご主人の素敵な想いはしっかりと家族に届いた様です。

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Shiho Matsuyama

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