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学びが形になり、価値へと変わった一年|浜松市・静岡市の注文住宅|花みずき工房

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学びが形になり、価値へと変わった一年
February 5 (Thu)
life style

学びが形になり、価値へと変わった一年

浜松特別支援学校 木工班、
2025年の挑戦と成長
浜松特別支援学校 木工班、
2025年の挑戦と成長

花みずき工房ではこれまで、家づくりで余った木材の提供と、ものづくり支援を通じて、浜松特別支援学校・木工班の皆さんの活動に携わって参りました。2025年度もその取り組みは新たな一歩を踏み出しましたが、今年度の木工班は、ほとんどの生徒さんが新メンバーという、非常にフレッシュな体制でのスタートでした。木工に触れた経験がほとんどない生徒さんも多く、のこぎりや電動工具の扱い方、木材の性質といった基礎的な部分から、一つひとつ学んでいく必要がありました。

最初の頃は、思うように加工が進まなかったり、仕上がりに納得がいかなかったりと、試行錯誤の連続だったと伺っています。それでも、生徒さんたちは途中で投げ出すことなく、「どうすればもっと良くなるのか?」を常に考えながら作業に向き合って来られました。この粘り強い姿勢が、今年度の大きな成長につながっていくことになります。

そこで今回は、浜松特別支援学校・木工班の皆さんとの2025年度の取り組みと、成長の軌跡をご紹介させていただきます。

学びが形になり、価値へと変わった一年

緊張のキックオフミーティング

年度のスタートにあたり、まず行われたのが、花みずき工房と木工班の皆さんによるオンラインでのキックオフミーティングでした。画面越しに映る生徒さんたちは、少し緊張した面持ちながらも、代表の方々が順番に挨拶をし、今期の活動に対する思いや、ものづくりへの意欲を伝えてくれました。「今年は木工を一から学びたい」「良い製品を作れるようになりたい」といった言葉に加え、今期の活動に対する協力のお願いを、しっかりと自分たちの言葉で伝えようとする姿がとても印象的でした。
このキックオフミーティングを通じて、今年度の木工班が大切にしていきたい方向性や姿勢を共有することができ、私たちにとっても「共に一年を歩んでいく」という意識を新たにすることができました。

学びが形になり、価値へと変わった一年

磐田倉庫での木材引き取りと技術指導

キックオフミーティングから2ヶ月経った7月某日、生徒さんたちが花みずき工房の磐田倉庫まで木材を引き取りに来てくれました。今までは先生や代表の生徒さんが来られていましたが、木工班の生徒さん全員が足を運ばれたのはこれが初めて。実際に木材が保管されている現場を訪れ、家づくりで余った材料を自分たちの手で受け取るという経験は、ものづくりの現実を感じる貴重な機会になったのではないかと思います。



その際に行った木材加工や仕上げに関する技術指導では、生徒さんたちの学ぶ姿勢がとても印象的でした。加工精度を高めるための考え方や、見た目の美しさに直結する仕上げのポイントなど、決して簡単ではない内容にも、真剣な表情で耳を傾けていました。



特に、ネジの頭が表に出ないように仕上げるダボ加工についての実演では、「なぜこの加工が必要なのか」「仕上がりにどう影響するのか」といった点まで理解しようとする姿が見られ、単なる作業としてではなく、理由を伴った技術として吸収しようとしている様子が伝わってきました。





生徒さんたちは終始真剣な表情で話を聞き、うなずきながらメモを取る姿も見られ、教えた技術に強い興味を持ち、一つでも多く吸収しようとする姿勢が伝わってきました。
この現地での学びが、後の製品づくりの大きな土台となっていきます。

学びが形になり、価値へと変わった一年

ZOOMを活用した商品開発と加工相談

磐田倉庫での技術指導後も、生徒さんたちとの交流は続きました。ZOOMを活用したミーティングでは、商品開発の方向性や加工方法について、より具体的な相談が行われました。

事前にお送り頂いた試作品や、制作中のサンプルを画面越しに見せながら、「この部分はどう改善すればよいか」「どうすれば沢山販売できるか」といった質問を投げかけてくれました。その一つひとつの質問からは、製品をより良いものにしたいという強い思いが感じられました。

 



やり取りの中ではプロなりの厳しい意見も伝えさせて頂いたのですが、生徒さんたちは助言を受け身で聞くだけでなく、自分たちなりに考え、試し、再び相談するというサイクルを回されていました。「昨年度よりもさらに良い製品を作りたい」という強い気持ちも感じられました。

学びが形になり、価値へと変わった一年

販売会で感じた、確かな成長

こうした日々の積み重ねの成果は、年末に開催された販売会で、はっきりとした形となって表れました。多くのお客様で賑わう会場に並んだ製品は、どれも丁寧に作られており、細部にまでしっかりと手が行き届いた、これまでにない完成度を感じさせる仕上がりでした。
私たちが特に驚かされたのは、単に製品の完成度が高いという点だけではありません。使いやすさや見た目のバランス、仕上げの美しさなど、これまで学んできた一つひとつの要素が、製品全体にしっかりと反映されていました。


中でも、年始にお伝えしたダボ加工を活用した折りたたみ椅子は、今年度の取り組みを象徴する存在でした。昨年度と比べて仕上がりは格段に向上し、販売価格は昨年の2倍に設定されていたにもかかわらず、会場では次々と購入されてました。この事実は、生徒さんたちの技術と努力が、確かな価値として評価された証だと感じました。

 

私たち自身も、その完成度の高さに思わず折りたたみ椅子を購入させていただきました。昨年度までの製品と比べても、その違いは明確で、技術と経験が確実に積み重ねられてきたことを強く実感しました。
この販売会は、生徒さんたちの一年間の歩みと成長が、はっきりと形となって表れた場だったと感じています。

学びが形になり、価値へと変わった一年

ものづくりを超えた学びの姿

販売会当日、印象に残ったのは製品だけではありません。生徒さんたちが積極的にお客様に声をかけ、アンケートを取りながら反応を確かめている姿がありました。

「どのデザインが良いと感じたか」「どこを改善するともっと良くなるか」といった声を直接聞くことは、次のものづくりにつながる大切な学びです。また、「花みずき工房にも商品を展示し、お客様の声を伺いたい。」とのお申し出もいただき、本社受付前にて1ヶ月に渡って商品を展示させて頂きました。



製品を作って終わりではなく、社会との接点を意識しながら活動している様子から、木工を通じた実践的な学びが着実に深まっていることを実感いたしました。

学びが形になり、価値へと変わった一年

ほぼ未経験からスタートした今年度の木工班の活動は、資材倉庫での技術指導やオンラインでの相談を通じて、確かな成長へとつながっていきました。その原動力となっていたのは、生徒さん一人ひとりの熱心な姿勢と、「もっと良いものを作りたい」という素直な向上心だったように思います。

私たち花みずき工房にとっても、この一年は、ものづくりの本質や、人が学びを通して成長していく過程を改めて考えさせられる時間となりました。今後もこのご縁を大切にしながら、共に学び、共に成長していける関係を続けていきたいと考えています。

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Mirei Seto

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