冬型結露と夏型結露
.
結露と聞くと、冬の窓ガラスを思い浮かべると思いますが、湿度と温度差の条件が揃えば、夏であっても結露が発生します。例えば、水蒸気を含んだ温かい空気の湿度が60%の時、冷たい空気との温度差が7℃あれば、結露は生じてしまいます。もし湿度が80%もあれば、たった3度の温度差で結露が起きるのです。
.
[ 冬型結露 ]
冬の冷たい外気と、室内の温かい空気との温度差が大きいために発生する結露です。窓周り・収納・小屋裏・浴室など、目に見える箇所で発生する表面結露はもちろん、壁体内・床下・天井裏など、目に見えない場所で発生する内部結露も起こります。
.
[ 夏型結露 ]
夏の日差しで高温になった壁の内側の空気と、冷房で冷やされた室内の空気の温度差が大きいために発生する(壁の内側でおこる)内部結露です。真夏の外気は非常に高温多湿です。浜松では2023年8月の1ヶ月間の内、16日もの日数で平均湿度が80%を超えました。さらにその内13日間は、30℃を超える真夏日でした。夏場に内部結露が生じるリスクが高いことが分かります。
.
内部結露は主に断熱材の部分で発生し、目に見えない壁の中で起きるため気付きにくく、表面結露と違い拭き取ることもできません。気がついた時には被害が大きくなってしまっています。そのため、予め内部結露のリスクを避けることが重要になります。