通気層の仕組みとこだわり
 
通気層は、結露が発生した場合に湿気を逃がす重要な役割を担っています。はじめに、通気層がどのような仕組みになっているか見ていきましょう。通気層は外壁と耐力面材の間に設けられる空気の通り道で、外壁の下部にある水切りから空気を取り込み、軒天または屋根上部の換気部材から空気が外へ抜け出るつくりになっています。
 

 
建物は太陽光を浴びることで屋根の中の空気が温められるため、通気層の中の空気に温度差が生まれます。すると空気は冷たい方から温かい方へ流れるため、温度差による空気の流れが生じて自然と換気される仕組みです。この換気方法を温度差換気といいます。
 

 
透湿防水シートにも特徴があり、室内側で発生した湿気は通気層側に排出され、通気層側から室内に向けては湿気が通らないようになっています。万が一外壁の継ぎ目などから雨水が浸入した場合も、侵入した雨水や湿気は室内に侵入することはなく、通気層を通って屋外に排出されます。
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