布基礎とベタ基礎
近年日本の住宅で多く採用されている基礎は、建物全体を点と線で支える「布基礎」と、全体的に面で支える「ベタ基礎」の2種類になります。それぞれにメリットとデメリットがございますが、主な特徴は下記のとおりです。
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「布基礎」
布基礎とは、床下全体ではなく建物の柱や壁に沿ってコンクリートを打設する方法です。コンクリート使用量が少なくコストが抑えられ、基礎部分の重量も軽いため地盤に与える影響は少なくなります。基礎のない部分には防湿用のコンクリートを打設しますが、あくまで防湿用のため建築物を支えるほどの強度はありません。面ではなく点で支える布基礎は、基礎の安定性が地盤の強さに左右されやすく、
弱い地盤の上に布基礎の建物を建てた場合は基礎の一部だけが沈んで建物の傾きやゆがみなどを引き起こす恐れがあります。
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「ベタ基礎」
一方ベタ基礎とは、建物の床下全面を鉄筋コンクリートとする工法です。布基礎と比べて床面積が大きく、使用する鉄筋やコンクリートの量が多いために材料費は嵩みますが、荷重を分散させ地盤沈下に対する耐久性や耐震性を発揮します。また底面全体をコンクリートで覆うため、シロアリや湿気の侵入を防ぐことができます。
花みずき工房でもこのベタ基礎を採用しています。使用する鉄筋は、主筋・あばら筋共に13mmの異型鉄筋で、基礎の厚みは立ち上りと底板共に150mmにすることで、より頑丈な住宅の基礎づくりを行っています。