数週間後、ノベルティの試作品をお送りいただきました。
最初に手に取ったとき、花みずき工房らしいノベルティが完成したと感じる一方で、どこか違和感も覚えました。お客様にお渡しする品として考えたとき、もう一歩完成度を高めたい点がいくつか見えてきたのです。
部品ごとの高さのばらつきや、中心部分にできるわずかな隙間、ロゴの濃さや刻印の傾きなど、初めてのノベルティ制作だからこそ、細かな課題が浮かび上がってきました。
大切なお客様へお渡しするものだからこそ、中途半端な状態で良しとすることはできませんでした。「もっと良くできる」と信じ、心を鬼にして正直な気持ちと改善のお願いをお伝えするとともに、実際の制作の様子や仕上がりを確認させていただくため、工房へ伺うことにいたしました。


学校内の工房では、生徒さんたちが工程ごとに役割を分担し、一つひとつの作業に真剣な表情で向き合っていました。黙々と手を動かす姿からは、「良いものをつくりたい」という強い想いが伝わってきました。
制作中の製品を手に取りながら、生徒さんたちと何度も話し合いを重ね、部品の精度、ロゴの仕上がり、紐の太さや色、長さに至るまで、細かな点を一つずつ確認していきました。試作と改善を繰り返しながら、少しずつお互いが納得する理想の形へと近づけていきました。