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太陽光発電の導入前に知っておきたい事

太陽光発電をご自宅に設置する
メリットとデメリット

太陽光発電と聞くと環境にやさしい、電気代が安くなるといったイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。環境に対する意識が高まる中、ご自宅に太陽光発電の導入を検討されている方も増えてきています。しかし太陽光発電の導入にはリスクも伴います。
そこで今回は初心者の方向けに太陽光発電のメリットとデメリットを合わせてご紹介させていただきます。

1.太陽光発電で得られるメリット

 

① 光熱費を削減できる

 

太陽光発電のもっとも大きなメリットは電気代の削減です。電力会社から購入する電力をご自宅で発電した電力でまかなう事で、電気料金を節約することができます。また、電気料金は年々上昇していますが、ご自宅で発電した電力を自家消費することで、電気料金高騰の影響を受けにくくなる事も大きなメリットと言えます。

 

 

② 光熱費が削減できる

 

太陽光発電で発電した電力は電力会社に売却できることはご存知でしょうか。太陽光発電は蓄電池を設置しない限り発電した電気を貯めておくことはできません。つまり、昼間に太陽光発電で発電した電気を夜に使うことはできないのです。そのため、自家消費しきれない「余剰電力」を電力会社に売却する「売電」という仕組みがあります。売電価格は毎年値下げされてるものの、固定価格買取制度(FIT)を利用すれば、10年間は一定額で買い取ってもらう事が可能です。

 

 

③ 停電時にも電気が使える

 

台風や地震等の災害時に停電してしまった場合でも、ご自宅に太陽光発電があれば日中は電気を使用することができます。スマートフォン・パソコン・タブレットなどの充電はもちろん、冷蔵庫を動かすことも可能です。しかし使える電力は1500wまでで、コンセントも一か所(タコ足配線可)という制限もありますので注意が必要です。とはいえ停電しても電力が使えるのはとても心強いですね。

 

 

④ 蓄電池でさらに安心
(引用:LIXIL スマート蓄電システム
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「蓄電池」とは発電した電力を貯めておいて、必要な時に電力を供給する事ができるバッテリーの事です。太陽光パネルだけでは電気を貯めておくことができませんが、蓄電池を併用すれば、昼間に太陽光発電で発電した電気のうち、使わなかった分を売電せずに蓄電池に蓄えておく事が可能です。発電のできない夜間に利用すれば、電力会社から購入する電気の量を減らすこともできますし、停電時も夜間の電気利用が可能になります。

 

 

 

 

2.太陽光発電のデメリット

 

① 初期費用やメンテナンス費が高額

 

太陽光発電システムの導入やメンテナンスにはそれなりの費用がかかってきます。機種や設置する屋根の形状によってもその金額は異なりますが、現在のおおよその相場は下記の通りです。

・設置費用:80万~130万
・メンテナンス費用:約2万円(1回/4年)
・パワーコンディショナー交換費用:約20万円(15年前後)

決して安くはない費用ですが、設置件数の増加や部品の低価格化などにより価格は年々安くなっています。地域の補助金制度や、メンテナンス保証もあるため、それらを組み合わせて導入のハードルを下げることも可能です。

 

 

② 売電価格が値下がりしている

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)があるとはいえ、その価格は年々値下がりしています。売電価格はFIT制度が始まった2009年では価格48円/kWhでしたが、2022年度には17円/kWhまで下がり、今後もさらに下がると言われています。
またFIT終了後の買い取り価格は大きく下がってしまう為、安い売電価格で再契約するか、蓄電池や電気自動車を導入し余剰電力を蓄え、発電できない夜間に使用するか等の検討が必要となります。

 

 

③ 天候や季節によって発電量が左右される
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太陽光発電は天候や季節によって発電量が左右されてしまいます。グラフは参考値となりますが、6月の梅雨の時期や日差しの弱い冬は日射量が低下し、発電量も同時に減少してしまいます。また、天候については晴れの日の発電量が100%とすると曇りの日は40~60%、雨の日は5~20%と発電量が少なくなるとされています。
20年後までの収支シミュレーション

実際に太陽光発電はどれくらい経済的なメリットがあるのでしょうか。今回はソーラーパネルの寿命といわれている20年後までのシミュレーションを行ってみました。

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上記の条件で行ったところ、結果は次の通りとなりました。
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上記のシミュレーションによれば、設置費用は9年で回収可能。それ以降は利益となり、20年後には約90万円の経済的メリットが得られることがわかりました。ただ、今回は保険料などのコストを換算せず、電気料金も一定であることを前提としていますので、あくまでも予想となります。

 

 

 

太陽光発電についてご理解いただけたでしょうか。光熱費の削減・災害時も安心といった大きなメリットがある一方で、高額な費用や天候のばらつきによるリスクも生じます。太陽光パネルを設置される建物の形状や、立地条件によっては太陽光発電の恩恵を十分に受けられないケースもございますので、導入をご検討される場合は豊富な実績をもつ専門家に相談される事をおすすめ致します。
もちろん花みずき工房でもご相談を受け付けています。

 

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Yukina Yamaguchi

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