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134の柱が建つ上棟式

芯持ち管柱の数が支える
木造住宅の安心感

たくさんの打ち合わせを重ね出来あがった図面を基に、1日~2日の間で家の形が造られるのが「建て方」作業。当日は多くの職人さんが作業し、夕刻には棟上げを経て梵天を祀り、上棟式が執り行われます。

今まで図面上で描いていた家が一気に現実の物となり、初めて我が家に足を踏み入れ二階からの景色を眺めながら「家を持ったんだ」と実感が湧く瞬間ではないでしょうか。

適材適所で選ばれた、ヒノキ材とベイマツ材

 

花みずき工房の住宅は、主に柱や梁といった軸組で支える「木造軸組み工法」で、柱と通し柱そして土台に無垢の檜(ヒノキ)を使い、梁には米松(ベイマツ)を使用しています。年輪が緻密で油分が多い檜は粘りが強く、虫がつきにくい特性があり、柱には全て丸太の中心の芯を持つ「芯持ち材」を使うことで、しっかりとした強度と優れた耐久性を実現しています。

また横向きに使う米松は重厚な木材で加工後狂いが少ない特徴があります。木の持つ特徴を生かして樹種を使い分けるのも、私たちのこだわりのひとつです。

プレカット工法のメリット

 

木材は、設計図に基づいて必要とされる部材を事前に材木工場で加工し、建築現場で職人が組み上げていくプレカット工法を採用しています。

工場でプレカットする事で工期の短縮や品質の均一化を図る事ができる上に、材料や時間的ロスの軽減からコストの削減にも繋がっています。また、加工時に出る木屑や端材を現場に持ち込むことが無いため、環境にも配慮することができます。

目で見て丈夫さがわかる安心感

 

建て方作業の際、目で見て感じていただけるのが、一般的な住宅に比べて、管柱(くだばしら)が多いこと。

管柱とは、床や壁にかかる重さを支える構造的に重要な太い柱。

花みずき工房では毎日開閉する扉やクローゼット部分や、棚などのコーナーになる部分にも管柱を入れています。これは、ひずみが出にくくなり、扉の建て付けが悪くなっても調整が利くことや、壁の亀裂が出にくいなどのメリットがあります。

こちらのU様邸では1階が80本、2階は54本の柱があり、柱だけで併せて134本と、一般的な木造軸組み工法より25本ほど多い柱が施工されていました。

全て芯持ちの134本の木がこの家をしっかりと支えてくれています。住み始めてから見えなくなる部分ではありますが、実際に目にして頂くと安心感が伝わるのではないでしょうか?

木造軸組構法の耐震基準は大きな地震のたびに見直されてきて、現在では国が定める住宅性能表示制度などもございます。ちなみにU様邸は建築基準法の1.5倍の建物強さを誇る「耐震等級3」です。

 

花みずき工房が手掛ける注文住宅のほとんどは「木造」です。

今後も木材への見識を深めつつ、強度はもちろんのこと独自の柔軟性や調湿効果も活かした、安心で快適な住まいづくりを続けて参ります。

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Shiho Matsuyama

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