注文住宅を建てる際の選択肢、ハウスメーカー VS 工務店
理想の注文住宅を実現するための、
住宅会社選びのヒント
近年国内で注文住宅を建てる際の主な選択肢としては、「ハウスメーカー」、「工務店」、「設計事務所」の3つが挙げられ、それぞれのシェアはハウスメーカーが30%程度、工務店が60%程度、設計事務所が10%程度となっており、国内ではこの3者でほとんどの注文住宅で建てられています。
工務店とは?
設計事務所とは?
高い知名度を誇り安定した家づくりを行うハウスメーカーと、地域に根ざしてより自由度の高い家づくりを行う工務店。現在この2者が国内の9割程度の注文住宅を作り上げています。ここからはハウスメーカーと工務店の違いについて、施工エリア、プランの自由度、コスト面、施工品質、アフターメンテナンスの観点から比較していきます。
ハウスメーカーは大都市を中心に全国的に展開している事が多く、広いエリアでの施工対応が可能です。一方、工務店は地域密着型が多く、主にその地域内での施工を得意としています。
ハウスメーカーは標準化されたプランをもとに家づくりを行うことが多く、大枠の間取りが決まっているため、自由度はやや制限されます。一方、工務店は顧客の要望に応じてゼロから柔軟にプランを作り上げいくため、より自由度の高いプランニングが可能となります。
大手ハウスメーカーはその組織力や大量仕入れにより標準化された資材や設備を比較的安価に揃えることができる反面、商品開発費用や人件費、宣伝広告費に多額の費用を投じる傾向にあるため、工務店と比較して住宅価格は高くなる事が多いです。
一方、工務店は顧客に応じて個別の家づくりを行う事が多いため、標準化された家づくりを行うハウスメーカーと比較して建設コスト高めになることがありますが、地元の材料を活用して仕入れ価格を削減したり・販促費用を抑えることで比較的安価に注文住宅を提供できる事が多いです。
ハウスメーカーは一定の品質基準を設け、住まいの一部を工場で生産するなどして安定した品質を期待することができます。一方、工務店はそれぞれの会社によって施工技術に大きな差があるため依頼先の選定には注意が必要ですが、地域の気候や風土を活かした施工ができるなどの利点もございます。
ハウスメーカーは効率的な施工体制を持っており、ある程度統一されたプランや仕様の家づくりを行うため、工期が比較的短い傾向にあります。それに対して工務店は個別対応での家づくりが多いため、打ち合わせの回数も多くなり、施工期間も長くなる傾向にあります。
大規模な組織で運営していることが多いハウスメーカーは、長期的な保証やアフターメンテナンスが充実している場合が多いです。
工務店のアフターメンテナンスの形態は企業によって異なることが多いですが、ハウスメーカーと比較してサポート体制が小規模に留まる傾向にあります。
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーは、モデルハウスや営業拠点が全国に数多く存在していることが多く、総合住宅展示場にも複数のモデルハウスを用意していることが多いため、実際の住まいや設備のイメージを確認しやすいです。
〇:安定した住宅品質
ハウスメーカーは、工場生産にて均一した品質の部材や設備を安定して生産していることが多いため、人の手によるばらつきや天候の影響を受けにくく、高品質で短納期な家づくりを安定して供給することが可能です。
〇:ブランド力
ハウスメーカーは、各メーカーでそれぞれ時間をかけて確立された独自のブランド力を保有していることが多いため、住まいのイメージもわかりやすく、自分たちに合ったメーカーを選びやすい点も大きな魅力です。
大手メーカーになると広告宣伝費や営業拠点の維持費などが価格に反映されることが多いため、コストの調整がしにくい場合があります。
ハウスメーカーは独自の規格や工法を用いることが多いため、間取りの自由度に制限が生じることがあります。規格化されたプランの中から選ぶことが多く細かい部分での融通が利かない場合もあります。
工務店のメリット・デメリット
工務店の最大の魅力は、間取りやデザイン、素材選びなど、細部にわたって自分のこだわりを反映させることができるところです。規格に縛られず、オリジナリティのある住まいを実現したい方にとっては、工務店の自由度の高さが魅力となります。
〇:地域特性に合わせた施工対応
工務店は地元に密着した事業者が多く、地域の気候や風土、地盤の特性に精通しています。そのため地域の特性に合った最適な施工が可能で、地元ならではのノウハウを活かした家づくりが期待できます。
〇:価格やプランの柔軟性
工務店は、一般的にハウスメーカーよりもコストパフォーマンスに優れている事が多いです。地元の材料を利用したり、建築資材の中間マージンや販促費用を削減することで、コストを抑えることが可能です。
工務店によって品質基準や抱えている職人の技術力、施工のチェック体制に大きなばらつきがあるため、ハウスメーカーと比較して住宅品質が大きく変わってくることがあります。
×:工期の長期化
工務店はオーダーメイドの家づくりを行うことが多く、打ち合わせ回数や設計にかかる時間が長期化することが多いです。また、施工が手作業で行われることも多く、天候にも左右されるためハウスメーカーと比較して工期が長くなることが予想されます。急ぎで家を建てたい方には、この点がデメリットになるかもしれません。
前述のとおり、ハウスメーカーと工務店にはそれぞれに異なるメリットやデメリットがあるため、どちらを選択するかによって完成する住まいや満足度は大きく異なってきます。どちらが正解なのか?は、理想とする住まいや暮らしのイメージ、お客様それぞれの考え方や指向性によっても変わってきますが、その選択に迷われた方は下記の選び方も参考にしてみてください。
素早い家づくりを求める方は「ハウスメーカー」
家づくりを行いたい方は「工務店」
今回はハウスメーカーと工務店を中心に、その違いやそれぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介いたしました。ハウスメーカーは大手企業が全国展開していることが多く、標準化されたプランで安定した品質の住宅を選択できます。一方、工務店は地域に根差し、お客様と密接な関係を築きながら、よりこだわりぬいた家づくりを実現できるなど、各社様々な特徴があります。住宅会社選びの際は、自身のニーズを深く理解し、各社の提供価値を慎重に比較検討することが重要です。
花みずき工房は地元に根ざした地域密着型の工務店として、お客様に深く寄り添ったこだわりの家づくりを行っています。
家づくりをこれから考えている方、どの住宅会社を選べばよいか迷っている方は、ぜひお気軽にご来場ください。