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注文住宅の流れを徹底解説

あなたの理想を形にする為の
ステップガイド

家づくりは、多くの人にとって一生に一度の大きなイベントです。しかし今までに経験がないため、どのように進めたら良いか分からないという方が大半ではないでしょうか。特に注文住宅の場合、家づくりのプロセスは会社によっても異なるため、夢のマイホームを実現するには、具体的な家づくりの流れを理解しておくことが重要です。このコラムでは、情報収集から土地選び、設計、契約、建設、最終的な引き渡しまで、注文住宅を建てるための一連の流れをわかりやすく解説いたします。家づくりは手間も時間もかかるものですが、正しい知識と準備があればスムーズに進めることができますので、この情報を活用して理想の家づくりを成功させるための一歩を踏み出しましょう。

注文住宅のプロセスとは?

家づくりを始める前に、その流れをしっかりと理解しておくことは、理想の家を建てる上で非常に重要です。注文住宅は、その家に住む人一人ひとりの夢や希望を形にするためのものであり、建売住宅や規格住宅とは大きく異なります。建売住宅や規格住宅があらかじめ設計されたプランに基づいて建てられるのに対し、注文住宅は住む人の細かな要望に応じて一から設計されていきます。このプロセスは、住む人が理想とする生活スタイルや家族構成、趣味や将来の計画など、さまざまな要素を考慮して完全にパーソナライズされたものになってきます。

このように、注文住宅は住む人それぞれの夢や理想を形にするためのものであるため、そのプロセスは多岐にわたりますが、予め基本的なステップを理解し、適切に準備を進めることで効率的に動くことができ、ストレスを最小限に抑えながら理想の住まいを実現することが可能です。この記事では、注文住宅のプロセス全体を徹底的に解説し、あなたの理想の住まいを形にするためのステップをご紹介いたします。




1. 情報取集

理想の注文住宅を建てるプロセスは、まずは情報収集から始まります。インターネット、住宅関連の雑誌やカタログ、そして住宅展示場やイベントなど、家づくりの情報を得る手段は多岐に渡ります。特にインターネットは、時間や場所を選ばずに豊富な情報にアクセスできるため、注文住宅のプロセスを進める上で非常に有効なツールです。



また、手元で情報を調べるだけでなく、実際に住宅展示場やイベントに足を運ぶことで得られる具体的な情報も大切です。自分の目で施工例を見たり、手で触れて体感できることはもちろん、家づくりの専門家と直接話ができるため、より明確なイメージを持つことが可能になります。
ただ気を付けたいこととして、注文住宅は自由度が高く、様々なコンセプトやデザインの会社が数多く存在しているため、沢山の情報に触れることでかえって迷ってしまい、イメージがまとまらなくなることがございます。そういったことを防ぐために「譲れないポイント」「家を建てる理由」「どの様な暮らしをしたいか」などを事前に家族で話し合い、軸となる「家づくりのテーマ」を決めておくと良いでしょう。




2. 土地選びと資金計画

ある程度情報取集を行い、家のテーマやイメージがまとまってきたら、次に土地選びと資金計画のステップに進みます。既に土地をお持ちの方や、現金で家を建てられる方には必要の無いステップですが、多くの方にとって重要なステップとなります。土地の選択は、立地や環境、周辺施設の利便性だけでなく、日照条件や地盤の状態なども将来の住まいの快適性や安全性に直接影響を与えるため、慎重に行う必要があります。希望する地域の市場価格を調査し、予算内で最適な土地を見つけるためには、不動産の専門家に話を聞くのがベストと言えますが、土地と建物を別々に検討していくと希望の建物を建てられなかったり、予算のコントロールも難しくなるため、不動産に強い住宅会社に相談することをお勧めいたします。

土地探しを住宅会社に依頼するメリット >>




資金計画は、夢を現実に変えるための予算をどのように配分し管理するかを決定するプロセスです。この段階では建築費用や土地購入費用はもちろん、外構工事費用や申請費用・保険料などの各種諸経費、将来のメンテナンス費用など全体のコストを総合的に考慮し、現実的な計画を立てることが求められます。また、現在だけではなく将来にわたって無理のない資金計画を行うことが大切ですので、家族みんなのライフプランを計画しておきましょう。こちらも金融機関やファイナンシャルプランナー、住宅ローンに強い住宅会社など、専門家に相談することで、長期的な資金計画のもと、安心して返済計画を進めることができます。
また、家づくりをしている多くの方はこの段階である程度会社を絞り込み、実際のプラン作りに進みます。通常は23社程度に絞って家のプランニングを行うことが多いですが、中には1社に絞って話を進める方もいます。プランニングのためのヒアリングに先駆けて、選んだ住宅会社で建設予定地の敷地調査が行われます。土地の状況や特性を把握した上でプランに反映させることができるため、より具体的で実現可能な家づくりのプランが形成されていきます。




3. ヒアリング

このステップでは、設計士やコーディネーターとの密接なコミュニケーションを通じて、あなたの理想の暮らし、家族構成、趣味やライフスタイルに合わせた住まいの設計が始まります。ヒアリングでは、これまでに収集した情報や、あなたや家族の具体的な要望、夢に描く暮らしや住まいのイメージ、予算やライフプランなどを住宅会社に伝えて共有していきます。ここで摺り合わせされたことが後々のプラン提案に反映されていきます。例えば、家族が集まるリビングの配置、家事楽を叶える動線やプライバシーを確保するための間取りや部屋数、断熱性能や耐震性能、外観のデザインなど、予算に応じて細部にわたる要望を反映させることが可能ですので、自分たちの理想や要望を余すことなく伝えましょう。


細かい要望を伝えることも重要ですが、「中庭を中心にした暮らしがしたい」「和がある暮らしがしたい」など、理想の暮らしのテーマや全体のイメージを共有しておくことも非常に重要です。設計士やコーディネーターがあなたの理想を正確に理解するためには、細かな要望だけでなく、家づくりにおける大枠のテーマやイメージを明確に伝えることが必要です。この共有が、より理想に近い住まいづくりへの第一歩となります。

また、このあたりからは設計やプランニングのための具体的な作業が始まるため、有料になってくる会社があります。初期の相談やヒアリングは無料で行われることが多いですが、具体的な設計作業に入ると費用が発生する場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。



4. コンセプト・プラン提案

次に家のコンセプト・プラン提案に進みます。このステップでは、設計士やコーディネーターが、ヒアリングで伺ったあなたの要望や予算、ライフスタイルに基づいてつくられた家のコンセプトやプランを提案いたします。プラン提案には、デザインコンセプト、間取り図、イメージパース、性能仕様などが含まれる事が多く、自分たちのイメージが実現されているかどうかしっかりと吟味しておきましょう。


また、このタイミングで見積もりが出されことが一般的です。プラン提案を受けた後、具体的にかかってくる金額を確認することで、予算内での計画が現実的かどうかを把握することができます。見積もりには、建築費用だけでなく、必要な諸経費や予想される追加費用も含まれているため、全体のコストを理解することができます。この段階で見積もりをしっかりと確認し、不明な費用はその内容をしっかりと確認しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
ついつい膨らんでしまう要望に比例して予算も当然膨れ上がってしまいますので、事前に決めた予算を基に優先度を一つ一つ判断していきましょう。予算を抑えるための工夫もあるので、担当の設計士やコーディネーターのアドバイスを参考に、予算内で希望を叶えるポイントを相談してください。




5. 設計申し込み

コンセプト、プラン、見積金額に納得したら、設計申込みに進みます。設計申し込みとは、お客様が住宅会社に対して、正式に設計作業を依頼する手続きのことを指します。具体的な内容としては、設計業務の範囲、設計期間、契約金額、不測の事態への対応方法などが含まれています。設計申し込みを行う際には、設計費用に関する明確な説明を受け、無理のない予算内におさまっているかを改めて確認することが重要です。家づくりをしている中であれもこれもとオプションをつけすぎて、結果的に予算オーバーしてしまったということも起こり得ることです。申し込み後に後悔することが無いように、改めてこのステップで予算について再確認しておきましょう。


設計申込みが完了したら、いよいよ詳細のプランや仕様を決めていきます。この段階では、外壁や屋根、室内の床や壁、建具や窓といった家を構成する部分ごとに素材や色を決めたり、水回りや換気などの設備を選んでいきます。家のテイストや機能が決まる大切な選択なので、一つ一つ丁寧に決めていきましょう。ここでは情報収集段階で決めた「家のテーマ」が役立ちます。素材、色の選択がテーマに沿ったものになっているかを振り返りながら決めることで、全体のバランスが良く、自分たちの思い描いた家の実現につながります。
また、設計申込みではほとんどの会社で申込金が必要となります。例えば、私たち花みずき工房では設計申し込みの際に50万円の申し込み金が必要となりますが、この金額はその後の工事請負金額の一部に充当されます。




6. 請負契約~地鎮祭、着工

設計図面が完成し、家の細部までを確認して納得すると、いよいよ契約となります。請負契約から地鎮祭、そして着工に至るまでのプロセスは、注文住宅の建築が現実のものとなる大変重要な段階です。設計図面が完成してすべての計画が確定した後に、建築を担当する工務店や建築会社と請負契約を結びます。請負契約には、工事の範囲、工期、費用、支払い条件など、プロジェクトの詳細がすべて記載され、双方の合意のもとで今後の工程が進められます。また、このタイミングで契約金の支払いが必要になります。契約金は住宅会社によって様々ですが、請負総額の10%20%程度が相場です。残りの請負金額の支払いは、着工時、上棟時、引き渡し時と複数回に分けて払うのが一般的です。ただ、住宅会社によって支払うタイミングや額は異なりますので、事前に確認しておきましょう。花みずき工房では申込金として請負総額の10%〜20%、木下地完成時に中間金として請負金額の5060%、お引き渡し時に完成金として残金をお支払いただくことになります。


地鎮祭は、工事の安全と工事中の無事を祈願する日本の伝統的な儀式であり、新しい住まいづくりのスタートを象徴するイベントです。この儀式を経て、いよいよ着工となり、夢に描いていた住まいが形になっていく工事が始まります。着工から上棟まで、そして竣工に至るまでの期間は、家づくりの進捗に応じて、定期的に現場を訪れることも大切です。建築の進行を確認して状況を把握することができ、細かなディテールにわたり要望を反映させることが可能になります。
この段階では、工事監督や職人とのコミュニケーションが非常に重要なポイントとなります。工務店や建築会社との密接な連携を保ちながら、予期せぬ問題が発生した場合には迅速に解決策を話し合うなど、プロジェクトをスムーズに進めるための柔軟な対応が求められます。また、工事の進捗に合わせて、支払いのスケジュール管理にも注意を払う必要があります。




7. 上棟~引渡し

上棟式は基礎工事を経て家の骨組みが完成し、建物の形がはっきりと見えてくる節目となる行事です。この伝統的な儀式は、新しい家の安全と家族の幸福を祈願するという意味合いを持ち、建築の大きな進捗を祝う重要な瞬間です。最近の傾向としては、上棟式をより個人的なものにしたり、シンプルにするご家族が増えています。伝統的な儀式にこだわらず、家族だけで小さなセレモニーを行うケースや、時には上棟式を省略して工事の進捗に集中する選択をするご家族もいます。しかしこの行事を通じて、建築プロジェクトに関わる人々やご近所の方々とのコミュニケーションを深め、建築過程の一つの節目を祝うことは、多くの人にとって特別な意味を持ち続けています。


上棟式の様子をより具体的に知りたい方は、こちらの上棟式動画をご覧ください。実際の上棟式の様子が紹介されており、これから上棟式を迎える方々にとって参考になる内容となっています。

ここから屋根・外壁工事、建物の大枠を作る木工事、内装や設備の取り付け工事を経て、仕上げ作業へと移行していきます。建物の竣工に向けて、細部にわたる作業が丁寧に行われ、あなたの理想とする住まいが徐々に現実のものとして完成していきます。



家が完成したら、外構を含むすべての仕上がり状態に問題がないかを隈なく確認しましょう。施工業者の立ち会いのもと建て主自らがチェックを行い、引渡しへと進んで行きますが、竣工検査で不具合があった場合は、それが直されている状態を、建て主、施工業者の双方が確認してから引き渡しを受けるようにしましょう。また、入居後に不具合が生じた場合、気軽に連絡を取れる体制を作っておけば、将来のメンテナンス時にも安心です。

竣工検査とあわせて重要なのが、不動産の登記です。支払いを済ませたとしても登記を怠ると、売主が第三者に同じ物件を売り、その人が先に登記を済ませてしまった場合は所有権を失うリスクがあります。登記手続きは、住宅会社から紹介された司法書士が代行してくれるケースもあります。費用は発生いたしますが、この手続きを経て初めて完成した家が法的にも自分たちのものと認められ、新しい生活を始める準備が整います。




8. 引き渡し後

引き渡し後のプロセスも、新しい住まいでの快適な生活をスタートさせるための大切なステップです。家づくりでは、引き渡し後の住宅の維持管理についても考えておく必要があります。新築の住宅であっても、定期的なメンテナンスは必須であり、長期にわたって快適に住み続けるためには、適切なケアが欠かせません。建築家や工務店から、住宅の保守に関するアドバイスや、緊急時の連絡先など、重要な情報を受け取っておくことも大切です。また、住まいの保証やアフターサービスに関する説明を受け、将来的なトラブルや不具合に備えることも重要なポイントです。引き渡し後のフォローアップやアフターサービスは、長期にわたり安心して新しい生活を楽しむための心強いサポートにもなるはずです。



また、保証内容も事前に調べておくことが重要です。ある程度社歴が長く、建築実績の多い会社を選んでおくと、将来的なトラブルや不具合に対しても安心して対応してもらえるでしょう。花みずき工房では、お住まいになってから3ヵ月後・1年後・2年後・5年後・10年後に建物点検にお伺いいたします。お客様に安心していただけるよう、点検業務は第三者機関であるJIOに委託していますが、補修箇所は花みずき工房が責任を持って丁寧に対応いたします。詳細な保証内容については、下記よりご確認いただけます。

保証とサポートについて >>

新しい住まいでの生活が始まった後も、工務店や建築会社との関係を維持し、住まいに関する疑問や懸念点があれば、すぐに相談できるようにしておくことが理想的です。

まとめ

ここまで、注文住宅の家づくりの流れを解説し、理想の家を形にするためのステップをご紹介してきました。このプロセスを通じて、これから注文住宅を建てようとお考えの方に家づくりの大切さと楽しさを共有できたら幸いです。
もっと家づくりの流れを詳しく知りたい、実際の施工例を見てみたいという方は、ぜひ花みずき工房のイベントにも参加してみてください。家づくりの専門家である花みずき工房のスタッフが、丁寧にご説明いたします。理想の家づくりに向けて、一緒に次のステップを踏み出しましょう。

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Yukina Yamaguchi

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