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家を買うベストタイミングとは?年齢別のメリットと注意点

家を買うならいつ?
年齢ごとの賢い判断ポイント

家の購入は、人生の中でも特に大きな決断の一つです。初めて家づくりを考えるとき、「いつ購入するのがベストなのか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。実際、住宅購入のタイミングは年齢やライフステージによって大きく異なります。そこで本コラムでは、家を買う平均年齢や年齢別のメリット・注意点を踏まえ、最適なタイミングについてわかりやすく解説します。

家を買う平均年齢は?

住宅購入は人生の大きな節目の一つであり、多くの方が「いつ家を買うべきか」というタイミングに悩まれます。実際の平均年齢やきっかけを知ることで、自身のライフプランに合った最適な購入時期を見極める手助けとなるでしょう。国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査」によると、注文住宅を購入した世帯主の平均年齢は全国で44.8歳でした。特に30代の購入者が36.7%と最も多く、次いで40代が21.6%、60歳以上が20.4%という結果が出ています。つまり、住宅購入のボリュームゾーンは30〜40代ということになります。また、三大都市圏では注文住宅購入者の平均年齢が47.2歳と、全国平均よりもやや高めとなっています。都市部では土地価格が高く、生活コストの負担も大きいため、ある程度経済的に安定した年代に購入を決断するケースが多いと考えられます。では、どのようなきっかけで家の購入を考えるようになるのでしょうか?次に、家を買うきっかけとなる代表的なライフイベントをご紹介いたします。

1.結婚や出産を機に
家族が増えるタイミングで、より広い住まいを求めて住宅購入を検討する人が多いようです。特に第一子の誕生前後は、家づくりのタイミングとして意識されやすくなります。

2.子どもの入園・入学前
学区や教育環境を重視して引っ越しを検討することも、家を買うきっかけとなっています。

3.賃貸住宅の更新・家賃の上昇
長期的な家賃負担を考えたときに、「いっそ購入した方が得では?」と考えるケースも多いようです。

4.転職や転勤によるライフスタイルの変化
新しい勤務地へのアクセスを考慮して、家を構える場所を見直す機会になります。

5.親との同居や将来的な介護への備え
家族構成の変化によって、二世帯住宅やバリアフリー住宅を検討する世帯もございます。


このように、家の購入には明確な「きっかけ」があり、年齢や家族構成の変化と密接に関係しているようです。続いて住宅の種類別に見ると、注文住宅の購入者の平均年齢は44.8歳、分譲戸建住宅では38.2歳、分譲マンションでは43.0歳と、いずれも30代後半から40代前半が中心となっていることがわかります。まとめると、家を買う平均年齢は「30代後半〜40代前半」が中心であり、その背景には結婚・出産・子育てといったライフイベントや、住環境への不満、経済的な計画などが影響しています。まずはご自身の生活設計や価値観を見つめ直し、「なぜ今、家を買いたいと思ったのか」という“きっかけ”を明確にすることが、後悔しない家づくりの第一歩となるでしょう。
二人暮らし 夫婦

家を買うベストなタイミングはいつ?

「家を買うのは今がベストなのか?」という疑問は、多くの方が家づくりを考える際に直面するものです。しかし、住宅購入の“ベストなタイミング”は人それぞれ異なります。年齢や収入、家族構成、将来のライフプランなど、さまざまな要素が複雑に絡み合っているため、「この年齢なら絶対に買い時」と言い切ることはできません。ここでは、一般的にタイミングを判断するうえで押さえておきたい3つの視点から考えてみましょう。

1. ライフイベントの節目がチャンス
家の購入を検討するきっかけとして多いのは、結婚・出産・子どもの進学などのライフイベントです。特に「子どもが小学校に上がる前にマイホームを持ちたい」と考える家庭は多く、進学や転校のタイミングを避けて、生活の安定を図りたいという意識が背景にあります。また、共働き世帯の増加に伴い、育児と家事を効率的に行える家づくりのニーズも高まっており、子育てが始まるタイミングは一つの購入好機とされています。

2. 経済的な安定と資金計画
住宅は人生で最も高額な買い物の一つ。自己資金(頭金)や住宅ローンの審査状況を踏まえ、資金面での準備が整っているかどうかは、購入の可否を大きく左右します。例えば、20代であっても安定した収入と貯蓄があれば住宅購入は十分可能ですし、逆に40代でもローンの返済計画に無理があるようであれば、時期を見直す必要があります。重要なのは、「家を買ったあとも無理なく暮らせるか」という視点で資金計画を立てることです。さらに、最近では住宅ローン控除や子育て世帯向けの補助金、贈与税の非課税制度など、タイミングによって得られる国の支援制度もございます。こうした制度を活用できる時期も、ベストな購入タイミングの判断材料となるでしょう。

3. 住宅市場・金利動向を見極める
住宅価格や金利の動きも、購入時期を見極めるうえで無視できない要素です。たとえば、住宅ローンの金利が低水準で推移しているときは、月々の返済負担が軽くなるため、借入額に対して多くの物件選択が可能になります。一方、土地価格や建築コストが上昇傾向にある時期は、家づくりにかかる全体の予算が増えるリスクも。経済状況や市場動向は常に変化しているため、信頼できる住宅会社やファイナンシャルプランナーと相談しながら情報を集め、総合的に判断することが大切です。
相談している家族

年齢別の家を買うメリット・デメリット

住宅購入のタイミングは人それぞれですが、「何歳で家を買うか」によって得られるメリットや注意すべきポイントも大きく異なります。ここでは、20代・30代・40〜50代の3つの年代に分けて、それぞれの特徴を見ていきましょう。

20代で家を買う場合
【メリット】20代での住宅購入は、若いうちにローンを開始することで定年前に完済でき、老後の住宅費負担を軽減できる点が特徴です。また、長期のローンを組みやすく、月々の返済額を抑えられるため、家計への負担を軽減できます。さらに、将来的な収入増加により、返済が楽になる可能性もあります。

【デメリット】20代は、将来のライフプランが不確定なため、転職や転勤、結婚などで住環境が変わる可能性が高いです。また、収入や貯蓄が十分でない場合、希望する物件の購入が難しく、ローン返済に不安を抱えることもあります。さらに、返済期間が長くなることで支払う利息の総額も増加し、結果として総返済額が膨らむ可能性があります。そのため無理のない返済額を設定し、余裕をもった返済計画を立てることが重要です。

30代で家を買う場合
【メリット】30代での住宅購入は、仕事や収入が安定し、結婚や出産を経てライフスタイルが明確になる時期です。住宅ローンの審査も通りやすく、無理のない返済計画を立てやすいことが特徴です。また、将来的な資産として住宅を持つことができ、老後の生活にもゆとりが生まれます。

【デメリット】30代は、子育てや教育費が増え始める時期であり、住宅購入費とのバランスをとる必要があります。無理な借り入れは家計を圧迫する可能性があり、将来的な子どもの進学費用も見越した資金計画が必要です。また、今後の家族構成の変化を視野に入れた間取り・立地選びが後悔を防ぐカギとなります。

40代〜50代で家を買う場合
【メリット】40代〜50代での住宅購入は、貯蓄が増えているため、頭金を多く用意でき、ローン総額を抑えることが可能です。また、ライフプランが定まっており、必要な設備や立地条件にも妥協せずに選べる利点があります。老後を見据えた住まい選びができることも、この年代の特徴です。

【デメリット】40代で35年ローンを組むと、完済時には70代となり、定年退職後も返済が続く可能性があります。そのため、繰上げ返済の計画や退職金の活用など、定年後の収入減少を見越した返済設計が重要です。また、住宅購入に全資金を投じてしまうと、老後資金が不足するリスクがあります。さらに、築年数が経過するにつれて修繕費やリフォーム費用が必要となるため、これらの出費もあらかじめ見積もり、購入後の支出に備えておくことが大切です。


どの年代にもそれぞれの魅力と注意点があります。「若いうちにローンを完済したい」「今の生活に合った家がほしい」「老後も見据えた安心の住まいを手に入れたい」など、自分たちが何を重視するかによって、最適なタイミングも変わってきます。年齢はひとつの目安に過ぎません。ご家族のライフプランや将来設計と照らし合わせながら、後悔のない家づくりを目指しましょう。

外観

家を買うときの注意点

家を買うタイミングや、年代別のメリットデメリットをご確認頂いたところで、家を買う時の注意点に関してもご紹介させて頂きます。家づくりは夢が膨らむ一方で、失敗や後悔がないように冷静な視点も必要になってきます。ここでは、住宅購入を検討する際に押さえておきたい代表的な注意点を5つ紹介させて頂きます。

1. 予算設定は「無理なく返せる額」で
住宅ローンは、長期間にわたる返済が前提となります。「借りられる額」ではなく、「返せる額」に基づいて予算を設定することが大切です。月々の返済額は、手取り収入の25〜30%以内が目安とされ、固定資産税や修繕費などの維持費も考慮に入れる必要があります。将来的な収入変動や教育費などのライフイベントも見越して、無理のない資金計画を立てましょう。

2. ライフプランと照らし合わせる
「今住みたい家」だけでなく、「10年後、20年後もその家で快適に暮らせるか」を考えることが重要です。家族構成の変化、子どもの進学や独立、老後の暮らし方なども視野に入れて、将来のライフプランと住まいが合致しているかを確認しておきましょう。

3. 立地条件のチェックは慎重に
家づくりでは間取りやデザインに目が行きがちですが、立地は生活の質を大きく左右いたします。通勤・通学の利便性や周辺の商業施設、病院、教育環境など、日常生活に関わる条件はしっかりと確認しておく必要があります。将来的な資産価値や売却のしやすさにも影響するため、地域の将来性や街の開発動向にも注目しておきましょう。

4. 契約内容と費用の内訳を細かく確認
建築費や土地代はもちろん、登記費用・仲介手数料・火災保険・外構工事・引っ越し費用など、家づくりでは見落としがちな諸費用も多く発生いたします。追加費用で予算オーバーとならないよう、契約前に見積もりの内訳をしっかりと確認しておきましょう。また、契約内容やローンの条件なども、曖昧な点はそのままにせず、不明点は必ず業者に確認してください。

5. 焦らず、比較検討を重ねる
住宅購入は高額であるがゆえに、勢いや一時の感情だけで決めると後悔する可能性が高まります。複数の住宅会社や土地情報を比較し、自分たちの希望と条件に最も合う選択肢を探すことが大切です。周囲の意見に流されすぎず、納得できるまで検討を重ねてください。
内観

家を購入するタイミングは、年齢やライフステージによって異なります。20代・30代・40代以降、それぞれにメリットや注意点があり、「いつがベストか」は人それぞれ。大切なのは、将来のライフプランや資金計画に合わせて、自分たちにとって最適なタイミングを見極めることです。後悔のない家づくりのために、情報収集と冷静な判断を忘れずに進めましょう。私たち花みずき工房でも家づくりのご相談を受け付けていますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。


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ハウジングアドバイザー

Michiyoshi Yoshima

保有資格
ハウジングライフ(住生活)プランナー

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全てのお客様に届けたい想いの形。

浜松市・静岡市を拠点に「暮らしに魅了される家づくり」を続けて30年。
100%自社設計で描く美しいデザインのオーダーメイドな家づくり。