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「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い|浜松市・静岡市の注文住宅|花みずき工房

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「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い
February 20 (Fri)
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「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

家づくりで変わる、
ゴキブリを寄せ付けにくい住まい
家づくりで変わる、
ゴキブリを寄せ付けにくい住まい

「きちんと掃除をしているのに、どうしてゴキブリが出てしまうのだろう。」そんな疑問を抱かれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ゴキブリの出現は、日々の清潔さだけで決まるものではありません。実は、住まいの構造や設備の納まり、目に見えないわずかな隙間など、設計や施工のあり方が影響することもあります。
つまり、問題は「暮らし方」だけでなく、「家そのもの」にある場合もあるのです。大切なのは、住み始めてから慌てて対処することではなく、家づくりを考える段階であらかじめ備えておくという視点です。見えない部分まで丁寧に整えることが、日々の安心や快適さにつながっていきます。
そこで今回は、ゴキブリの主な侵入経路から具体的な予防の考え方までを整理し、住まいの観点からわかりやすくご紹介いたします。

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

ゴキブリが家に出る原因とは

ゴキブリの多くは本来、屋外に生息していますが、住まいの環境が整うことで自然と室内へ入り込むことがあります。ゴキブリは暖かく湿度の高い空間を好み、水や食べ物の匂いを敏感に察知します。そのため、キッチンや浴室などの水まわりは好条件がそろいやすい場所です。わずかな湿気や汚れも見逃さず、エサ場を記憶して繰り返し現れる習性が、定着の一因となります。
さらに、室内の条件がそろえば産卵に至り、繁殖が進みます。卵は「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれる殻に包まれているため薬剤の効果が及びにくく、ダンボールなどに付着したまま持ち込まれることもあり、気づかないうちに発生のきっかけとなる場合があります。
このように、侵入と繁殖が重なることで個体数は徐々に増え、ある日突然複数匹が姿を現す状況へとつながっていきます。

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

ゴキブリの主な侵入経路

ゴキブリは、わずか数ミリほどの隙間があれば入り込めるといわれています。住宅には外部とつながる開口部や構造上の取り合い部分が点在しており、普段は意識することのない場所が侵入口となることも少なくありません。
ここでは、住まいの中で注意したい代表的な侵入経路についてご紹介いたします。
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1. 配管まわりの隙間

キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水まわりは、給排水管を通して床下や屋外とつながっているため注意が必要です。配管が床や壁を貫通する部分にわずかな隙間があれば侵入口となり、施工時に施されたパテやコーキング材も、年月とともに収縮や劣化が進むことで目に見えない隙間を生むことがあります。また、排水管には下水のにおいや虫の侵入を防ぐための「排水トラップ」が設けられていますが、水が十分に保たれていない場合は下水側からゴキブリが上がってくる可能性があります。とくに長期間使用していない排水口は注意が必要です。
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2.サッシや建具の隙間

窓や玄関ドア、勝手口などの開口部まわりは、わずかな隙間でも侵入経路となります。人の出入りに紛れて屋内に入り込むこともあれば、建具のゆがみやパッキンの劣化によって生じた目に見えにくい隙間が原因となることもあります。夜間は室内の明かりに虫が集まりやすく、その動きに紛れて室内へ達するケースも少なくありません。網戸のずれや建具のかみ合わせの不具合といった日常的な変化も、その要因の一つです。
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3.換気口の開口部

換気口や通気口は、空気の循環を保つために欠かせない設備である一方、外部と直接つながる開口部でもあります。防虫網が設けられていない、あるいは網目が大きい場合には侵入経路となるおそれがあり、経年劣化による網の破損にも注意が必要です。また、浴室やトイレの換気扇ダクトを通じて入り込むケースもあり、外壁に設置された換気・排気口の外部フードに隙間や固定の緩みがあると、そこから侵入する可能性が高まります。
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4.床下空間

床下は日が当たりにくく、湿気がこもりやすいため、ゴキブリが生息しやすい環境です。基礎の通気口やわずかな隙間から入り込み、壁内を伝って室内へ侵入することもあります。湿度の高い状態が続けば内部で繁殖が進み、やがて上階へ広がります。普段目に触れにくい場所であることから、気づかないまま数を増やしてしまうことも少なくありません。

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

ゴキブリが住みつきやすい家の共通点

ゴキブリは、目に見える汚れだけでなく、湿度や空気の流れ、日頃の管理状態といった複数の要素によって定着しやすくなります。清潔に保っているつもりでも、住まいのつくりや空気の動き次第では、知らず知らずのうちに生息に適した環境が生まれてしまうことがあります。だからこそ、表面的な対策だけでなく、住環境そのものに目を向ける視点が大切です。
ここでは、住まいの観点から見た「住みつきやすい家」の共通点を整理いたします。
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湿気がこもりやすい環境

ゴキブリは乾燥した場所よりも、適度に湿度が保たれた空間を好みます。風通しが悪く空気が滞りやすい住まいでは、目に見えない湿気が室内各所にとどまりやすくなります。日当たりの悪い部屋や北側の空間、水まわりの周辺、家具の裏側などは湿度が上がりやすい場所です。さらに、断熱や換気のバランスが十分でない場合には結露が発生しやすくなります。結露はカビの発生につながり、微細な有機物が蓄積することで、結果として生息しやすい環境を整えてしまうことがあります。
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収納内部の通気不足

収納空間は扉を閉めたままにする時間が長く、空気が循環しにくい場所です。物を詰め込みすぎると風の通り道が失われ、湿気や熱がこもりやすくなります。暗く静かな環境は、身を潜める場所として適しており、気づかないうちに活動の拠点となることもあります。また、段ボールや紙類を長期間保管している場合には、卵が付着したまま持ち込まれる可能性もあります。開閉の少ない収納ほど内部の変化に気づきにくく、条件が重なることで定着しやすい環境が生まれます。
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床下・水まわりの管理状態

床下や水まわりは、配管や排水設備を通じて外部とつながっており、湿気もこもりやすい場所です。配管の貫通部や排水設備の劣化、わずかな隙間がそのままになっている状態が続くと、外部との境界が緩み、入り込みやすい環境となります。さらに、湿気が慢性的に滞留すると内部環境が安定し、生息や繁殖が進みやすくなります。こうした場所は日常生活の中では見えにくいため、定期的な点検や適切な施工が重要になります。

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

家づくりの段階から始まる予防対策

これまで見てきたように、ゴキブリの侵入や定着は、住まいの環境条件と深く関係しています。そこで重要になるのが、「家づくりの段階から備える」という考え方です。配管まわりの納まりや開口部の気密性、床下の通気計画や換気設計など、目に見えにくい部分の丁寧な設計や施工は、快適な暮らしを支える土台となります。長く安心して暮らすために、設計や施工の段階から環境を整えていくことが、結果として日々の手間や不安を減らすことにつながります。
ここでは、家づくりの視点から取り組める予防のポイントを整理していきます。
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1.気密性能を支える施工精度
高い気密性能を確保するためには、設計だけでなく、現場での確かな施工精度が欠かせません。花みずき工房では、全棟で気密測定を行い、C値0.5以下を基準としています。一般に「C値1.0以下」が高気密住宅の目安とされていますが、その基準をさらに上回る水準を追求することで、外気の影響を抑え、安定した室内環境を実現しています。気密性が確保されることで冷暖房効率が高まり、温度差の少ない快適な空間が保たれます。
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C値に関するコラムはこちら>>
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2.空気の流れを整える通気・換気計画
室内環境を健やかに保つためには、空気の流れを計画的に整えることが必要です。2003年以降の住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、その方式や設計によって住まいの快適性は大きく変わります。花みずき工房では、なるべく機械に頼りすぎず、自然の力を活かした暮らしを大切にする考えから、第3種換気を標準としています。給気は自然に、排気は機械で行うこの方式は、シンプルな構造で維持管理がしやすい点も特長です。さらに、間取りや窓の配置、通風経路まで含めて計画することで、季節ごとの風の流れを活かした設計を行っています。
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第3種換気システム「ルフロ400」のコラムはこちら>>
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3.見えない部分を守る、配管・床下空間
配管まわりや床下は、完成後には確認しづらい場所である一方、住宅に関わる重要な部分です。給排水管の取り回しや貫通部の処理、基礎内部の通気設計など、細部まで丁寧に納めることが、将来的なリスクを抑える基盤となります。花みずき工房では、基礎内の空気の流れにも配慮した「Joto キソパッキング工法」という床下全周換気工法で床下の湿気対策を行っています。床下に湿気が滞留しにくい構造とすることで、構造体の耐久性を守り、安定した住環境を支えています。詳しい仕組みについては、下記の「基礎換気工法」に関するコラムをご覧ください。
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基礎換気工法に関するコラムはこちら>>

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

日常で意識すべきゴキブリ対策

住まいの性能や構造に配慮することは大切ですが、日々の暮らしの中での心がけも欠かせません。ゴキブリを寄せ付けにくい環境を保つためには、「エサを与えない」「住みやすい条件をつくらない」という視点が基本となります。ここでは、日常で意識したい具体的な対策をご紹介いたします。
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清掃と整理整頓を徹底する

ゴキブリにとって、私たちが気づきにくい汚れも貴重なエサになります。コンロ周りの油汚れや換気扇にたまったホコリ、シンクや浴室の排水溝に残った食べ物のカスや髪の毛、飲み残しなどは注意が必要です。目に見える部分だけでなく、水まわりや家電の裏側なども定期的に確認することで、発生リスクを抑えることができます。
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ゴミは密閉し、ため込まない

生ゴミの匂いは、ゴキブリを引き寄せる大きな要因です。ゴミ箱はフタ付きのものを使用し、できるだけ密閉できる状態を保ちましょう。また、ゴミを長期間ためないよう回収日を意識し、こまめに処分する工夫も効果的です。
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不要な段ボールは早めに処分する

段ボールは湿気を含みやすく、ゴキブリが身を隠す場所になりやすい素材です。物流の過程で卵が付着している可能性もあるため、宅配後はできるだけ早めに処分することが望ましいです。
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温度と湿度を適切に管理する

ゴキブリは暖かく湿度の高い環境を好みます。エアコンの除湿機能を活用し、室内の湿度をコントロールすることは有効な対策の一つです。また、使用していない電気製品は主電源から切ることで、不要な発熱を抑えることができます。

「ゴキブリが出る家」と「出にくい家」の違い

今回は、ゴキブリが「出る家」と「出にくい家」の違いについて、侵入経路から具体的な予防の考え方までを整理いたしました。
ゴキブリ対策は、日々の心がけだけで決まるものではありません。住まいの設計や施工段階での配慮によって、その後の暮らしやすさは大きく変わります。完成後には見えなくなってしまう構造や細部への丁寧な取り組みこそが、住まいの快適性と安心を静かに支えています。
花みずき工房では、「住んでからの暮らし」を見据えた家づくりを大切にしています。目に見えない部分だからこそ誠実に向き合い、長く心地よく暮らせる住まいをご提案いたします。構造や性能、住環境について気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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設計

Kuniaki Suzuki

保有資格
一級建築士
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