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ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由|浜松市・静岡市の注文住宅|花みずき工房

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ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由
January 22 (Thu)
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ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

長く受け継がれてきた、
名作照明とその魅力をご紹介
長く受け継がれてきた、
名作照明とその魅力をご紹介

ミッドセンチュリーとは、直訳すると「世紀の中頃」を意味する言葉で、一般的には1940年代から1960年代にかけて、アメリカを中心に生まれた家具や建築のデザイン様式を指します。戦後、暮らしの再構築が進むなかで、使いやすさと美しさを兼ね備えたデザインが求められるようになりました。そうした時代の流れのなかから、有機的な曲線や幾何学的なフォルムを取り入れた数多くの名作が生まれ、時代を越えた今もなお、世界中で親しまれています。
本コラムでは、ミッドセンチュリー期を代表する照明に焦点を当て、名作と呼ばれる商品の魅力をご紹介いたします。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

ミッドセンチュリー照明とは

ミッドセンチュリー照明とは、194060年代にアメリカを中心に広まった照明デザインの様式を指します。戦後、暮らしをより豊かに、快適に整えていこうとする意識が高まるなか、照明にも単なる「明るさ」だけでなく、空間そのものを美しく演出する役割が求められるようになりました。
アルミやFRP、プラスチック、成型合板といった当時としては新しい素材が積極的に用いられ、直線にとどまらない、やわらかな曲線や有機的なフォルムの照明が数多く生み出されていきます。
これらに共通するのは、光の質に対する繊細な配慮です。直接空間を強く照らすのではなく、反射や拡散を通してやさしく包み込むような光を生み出し、室内に自然な陰影と奥行きをもたらします。そのため、点灯時はもちろん、消灯時にもオブジェのように空間に溶け込み、住まいの表情を引き立てます。
装飾性と機能性を丁寧に両立させたミッドセンチュリー照明は、流行として消費されることなく、現代の住まいにおいても落ち着きと心地よさをもたらしてくれます。
次章では、ミッドセンチュリー期を代表する照明を取り上げ、それぞれの特徴やデザインの魅力をご紹介いたします。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

秀逸な光と、造形美が調和する
「Louis Poulsen」

1874年にデンマーク・コペンハーゲンで創業したルイスポールセンは、北欧を代表する老舗照明ブランドです。「光をかたちづくる(Design to Shape Light)」という哲学のもと、人の目にやさしく、美しい光環境を生み出す照明をつくり続けています。人の視覚に配慮した、機能と美しさを兼ね備えたデザインが大きな特徴です。
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「PH5」

1958年に発表された「PH5」は、人の目にやさしい光を届けることを目的に、100%グレア・フリーの照明として設計されました。3枚のシェードによる光の反射原理にもとづき、大部分の光を下方へ導きながら、同時に側面にもやわらかな明るさを広げます。
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「PH5」の設計者であるポール・ヘニングセンは、1894年にデンマークで生まれ、“近代照明の父”とも称される北欧の照明デザイナーです。




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「Panthella」

1971年に発表された「パンテラ」は、丸みのあるシェードとすらりと伸びるベースが美しく調和した照明です。光源を包み込む乳白色のシェードが、まぶしさを抑えながら空間全体をふんわりと照らします。点灯していない時も、彫刻のようなフォルムが空間に静かな存在感を与えます。
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「Panthella」の設計者であるヴェルナー・パントンは、1926年にデンマークで生まれ、革新的な造形と多様な色彩表現で時代を切り拓いた、北欧の建築家兼インテリアデザイナーです。
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「AJ Floor Lamp」

1957年に発表された「AJ Floor Lamp」は、コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにデザインされたフロアライトです。下方へ的確に光を導く構成により、手元を明るく照らします。

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「AJ Floor Lamp」の設計者であるアルネ・ヤコブセンは、1902年にデンマークで生まれ、建築から家具、カトラリーに至るまで、生活空間を総合的にデザインした建築家兼デザイナーです。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

空間に浮かぶ、光の彫刻
「Bubble Lamp」

1952年にアメリカで発表された「バブルランプ」は、スチールワイヤーで組んだ骨組みに、半透明の特殊なプラスチック樹脂を吹き付けることで、光をやわらかく拡散させる構造を採用しています。この独自の製法によって生まれる、継ぎ目のないなめらかな質感とシンプルで有機的なフォルム、そして空間全体へ穏やかに広がる幻想的な光が、バブルランプの特徴です。
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「Nelson Saucer Bubble Pendant」

平たく丸みを帯びた円盤状のフォルムが印象的な「ネルソン ソーサー バブル ペンダント」は、幅広いシェードを繊細なスチールワイヤーで構成することで、光を均一に広げ、空間に上質な明るさをもたらします。
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「Nelson Pear Bubble Pendant」

洋ナシのように中央がふくらんだフォルムが特徴の「ネルソン ペア バブル ペンダント」は、提灯を思わせる佇まいで、和の趣をもつ空間にも自然に調和します。
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「Nelson Ciger Bubble Pendant」

葉巻を思わせる細長いシルエットが特徴の「ネルソン シガー バブル ペンダント」は、すっきりとしたラインとやわらかな光が、空間に洗練された雰囲気を引き立てます。
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「Bubble Lamp」の設計者であるジョージ・ネルソンは、1908年にアメリカで生まれ、ハーマンミラー社のデザインディレクターを務めた、建築家兼インテリアデザイナーです。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

光を導く、繊細な技術
「LE KLINT」

1943年にデンマーク・オーデンセで創業したレ・クリントは、王室御用達としても知られる、デンマークを代表する照明ブランドです。日本の折り紙に着想を得た独自のプリーツは、一つひとつ手作業で折り上げられ、折りの連なりによって光を細やかに分散。光源の眩しさを抑え、視線にやさしい均一な明るさを保ちながら、空間に落ち着いた表情を与える点が特徴です。

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「LANTERN PENDANT MODEL “101”」

1944年に発表された「ランタンペンダントモデル101」は、一枚のプラスチックシートを職人の手で折り上げてかたちづくられる照明です。ランタン(提灯)を思わせる端正なフォルムが、上下左右どの角度からも均整の取れた光を生み出し、空間に上品な印象をもたらします。
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「LANTERN PENDANT MODEL 101」の設計者であるコーア・クリントは、1888年にデンマークで生まれ、同国におけるモダン家具デザインの礎を築いた家具デザイナーです。
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「SINUS LINE」

1971年に発表された「サイナスライン」は、正弦曲線に着想を得た造形が印象的な照明です。数学的な曲線をプリーツで立体化することで、光に規則正しいリズムと奥行きを与えます。
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「SINUS LINE」の設計者であるポール・クリスチャンセンは、1947年のデンマーク生まれ。直線的なプリーツが主流だったレ・クリントに数学的発想を取り入れ、ブランドに新たな表情をもたらした照明デザイナーです。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

装飾を排した、素材の美しさ
「Artek」

1935年にヘルシンキで創業したアルテックは、北欧モダンを代表する照明・家具ブランドです。機能性と美しさを両立させるという思想のもと、暮らしに自然と溶け込む合理的なデザインを追求してきました。真鍮やスチールがつくり出すシンプルで洗練されたフォルム、素材の質感を生かした美しさが特徴です。
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「Pendant Light A330S “Golden Bell”」

1937年のパリ万博で発表された「ペンダントライト A330S ゴールデンベル」は、鐘を思わせるなめらかな曲線が印象的な照明です。真鍮やスチールを一体成型したシンプルな造形により、光源の眩しさを抑えながら、温かみのある光を下方向へ届けます。無塗装の真鍮は、使い込むほどに深みを増し、時間とともに表情が変化していく点も魅力です。
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「Pendant Light A331 “Beehive”」

1953年に発表された「ペンダントライト A331 ビーハイブ」は、蜂の巣を思わせる多層構造から名付けられた照明です。重なり合う金属シェードと、間隔をあけて配されたリングが光源を覆い、直接光を抑えながら下方へ明るさを届けます。
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「Golden Bell」や「Beehive」の設計者であるアルヴァ・アアルトは、1898年にフィンランドで生まれ、建築・家具・照明においてモダニズムを築いた、北欧の建築家兼デザイナーです。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

個性が際立つ、空間の主役
「FLOS」

1962年にイタリアで創業したフロスは、モダンを代表する照明ブランドです。革新的な素材使いや構造、そして大胆でありながら洗練された造形によって、照明そのものが空間の主役となるデザインを数多く生み出してきました。実験的な発想と高度な技術力から生まれる、オブジェのような強い存在感が特徴です。
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「ARCO」
1962年に発表された「ARCO」は、街灯に着想を得たペンダント型フロアライトです。重厚な大理石ベースから伸びるステンレスのポールが、空間に優雅なアーチを描きます。天井工事を必要とせず、コンセントから電源を取れる可動性と、彫刻的な存在感を兼ね備え、上品で洗練された空間を演出します。
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「Viscontea」
1960年に発表された「ヴィスコンティア」は、スチールワイヤーで組んだ骨組みに、特殊な樹脂「コクーン」を吹き付けて成形された照明です。繭のような質感をもつシェードは、内部構造をほのかに浮かび上がらせ、温かみのある光を生み出します。
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「ARCO」や「Viscontea」の設計者であるアキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟は、イタリアにおける革新的工業デザインの先駆者として、発想の自由さと大胆な造形で新たな表現を切り拓いたデザイナーです。
ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

手仕事が生む、やわらかな光
「AKARI」

1951年に日本で発表された「AKARI」シリーズは、岐阜の伝統的な提灯づくりの技法を取り入れ、和紙と竹によってかたちづくられた照明です。やわらかな和紙越しの光が静かな陰影を生み出し、日本の伝統工芸と現代的な造形感覚が調和する点が、AKARIの特徴です。
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「21A」

平たく丸みを帯びた「21A」は、量感のある佇まいに反して、和紙ならではの軽やかさと繊細な美しさを備えています。
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「33X」

直方体の端正なフォルムが印象的な「33X」は、竹籤の配置にあえて均一性を持たせないことで、光に独特のリズムを生み出しています。
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「AKARI」の設計者であるイサム・ノグチは、1904年にアメリカで生まれ、彫刻を軸にインテリアや舞台芸術へと表現を広げた、彫刻家兼デザイナーです。

ミッドセンチュリー照明が、今も愛され続ける理由

今回は、ミッドセンチュリー期を代表する名作照明をご紹介いたしました。照明は、単に空間を明るくするための設備ではなく、光の広がりや陰影によって、住まいの心地よさや佇まいを大きく左右する存在です。
家づくりの初期段階から照明計画を丁寧に考えることで、インテリアとの調和はもちろん、日々の暮らしの質そのものを高める住まいが実現します。花みずき工房では、ご家族のライフスタイルや価値観に寄り添いながら、建築と美しく調和する照明のご提案を行っています。「どんな照明を選べばいいかわからない」といったご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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