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住まいのお手入れ:換気扇のお掃除方法

種類別に見る、
換気扇の特徴とお手入れ方法

壁付け換気扇
住み慣れたお家でもついつい後回しにしてしまうのが、壁や天井に付いている換気扇のお手入れ。使い続けるうちに、本体カバーのフィルター部分やファンにホコリや汚れが蓄積してしまい、掃除を怠ると、換気効率が下がるだけでなく、湿気がこもったり、ファンに負担がかかる原因にもなります。そこで今回のコラムでは、リビングや居室に使われている換気扇の種類とお手入れ方法をご紹介いたします。
壁付け換気扇 構造

換気扇の種類と特徴

ご家庭でよく使われている換気扇には、大きく分けて「壁付け換気扇(プロペラファン)」と「天井換気扇(シロッコファン)」の2種類があります。それぞれの構造や特長、お手入れのしやすさに違いがありますので、ご自宅の換気扇がどちらのタイプかを確認してみましょう。

・壁付け換気扇(プロペラファン)
壁に直接設置されており、プロペラ状のファン(羽根)が屋外とつながった開口部に向かって回転するタイプです。風量が多く、シンプルな構造でお掃除しやすいのが特徴で、屋外と直接つながっているため、外気の影響を受けやすい点には注意が必要です。

・天井換気扇(シロッコファン)
天井裏のダクトを通して空気を排出するタイプで、内部には細長い羽根が筒状に並んだファンが使われており、比較的弱い風でもしっかりと空気を吸い出すことができます。屋外に面していない部屋の空気も、ダクトを通じて外に排出できる点が大きなメリットですが、構造がやや複雑で羽根の間にホコリがたまりやすいため、カバーの取り外しや内部の羽部分の掃除が必要になります。
壁付け換気扇

換気扇お手入れの目安時期

換気扇は、毎日見えないところで空気を入れ替えてくれている大切な設備です。使用頻度にもよりますが、本体カバーや本体まわりの汚れは1ヶ月に1回程度、内部のファンなどのお手入れは3ヶ月に1回程度が理想とされています。実際には半年から1年に1回程度のお手入れをされている方が多いようですが、以下のような症状が見られる場合は汚れがたまり換気効率が低下している可能性がありますので、速やかにお手入れを行ってください。

・換気扇の音が以前より大きくなった
・空気の吸い込みが弱く感じられる
・室内の湿気がこもりやすくなった

こうした不調を放置してしまうと十分に空気を排出できなくなり、換気扇本来の役割を果たせなくなることもあります。快適な空間を保つためにも、日頃から小まめなお手入れを心がけることが大切です。

壁付け換気扇

壁付け換気扇のお手入れ方法

ここからは、実際の換気扇のお手入れ方法をご紹介させていただきます。はじめに、壁付け換気扇のお手入れ方法をご紹介します。作業を始める前に、安全のため必ず換気扇のスイッチを切り、ブレーカーもオフにしてください。

【壁付け換気扇のお手入れ手順】

1.本体カバーとシャッターを外す
本体カバーの取っ手部分に指をかけて、手前にゆっくり引いて外します。シャッターは左手にあるつまみを持ち、同様に手前に引いて取り外してください。



2.羽根を取り外す
羽根のつまみを押しながら手前に引くと外せます。無理に力を入れず、やさしく取り外しましょう。



3. 部品を水洗いする
本体カバー・本体カバーのフィルター部分・羽根は、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらく浸してから、水洗いします。フィルターは目の向きに沿って洗い、傷つけないよう注意しましょう。洗い終わったら、しっかりからぶきをして乾かします。



4. 本体とシャッターを掃除する
本体は壁に取り付けたまま、小さなブラシなどでホコリを落とし、掃除機で吸い取ります。その後、台所用中性洗剤を含ませた布で拭き、仕上げに乾いた布でからぶきしてください。シャッターの表面も同様に拭き掃除をします。

壁付け換気扇 本体掃除

5.乾燥後に組み立てて完了
すべての部品の水分がしっかり乾いていることを確認してから、羽根 → シャッター→ 本体カバーの順に丁寧に組み立てます。最後に動作確認を行い、正常に作動すればお手入れ完了です。

壁付け換気扇の構造や分解方法は製品によって異なります。安全かつ確実にお手入れを行うためにも、下記のメーカーサイトをご確認ください。


Panasonic 壁付け換気扇のお手入れ方法 >>

天井換気扇

天井換気扇のお手入れ方法

続いて、天井換気扇のお手入れ方法をご紹介いたします。こちらも必ず掃除を始める前に、必ず換気扇のスイッチを切り、ブレーカーもオフにしてください。

【天井換気扇のお手入れ手順】

1.本体カバーを外す
本体カバーは両手で持ち、下方向にゆっくりと引き下げます。片側のバネをつまんで取り付け穴から外し、続けて反対側も同様に取り外してください。

天井換気扇 取り外し

2.オリフィスと羽根を取り外す
オリフィスは、左右のつまみを持って左に回しながら下に引くと外れます。羽根は中央のつまみをつまんでまっすぐ下に引き抜いてください。



3.洗える部品を中性洗剤で洗う
本体カバー・オリフィス・羽根は、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、やさしく洗浄します。羽根に汚れがこびりついている場合は、やわらかい歯ブラシなどで軽くこすり洗いしてください。洗ったあとは、しっかりすすいでから水分を拭き取り、完全に乾かします。

天井換気扇 お手入れ

4.本体を掃除する
本体部分は天井に取り付けたまま、台所用中性洗剤を含ませた布で全体を拭き掃除します。仕上げに乾いた布でからぶきをして、水分や洗剤が残らないようにしてください。

天井換気扇 本体掃除

5.乾燥後に組み立てて完了
すべてのパーツがしっかり乾いたことを確認したら、羽根 → オリフィス → 本体カバーの順に丁寧に組み立てます。本体カバーを取り付ける際は、バネをつまんで取り付け穴に差し込んでください。最後に動作確認を行い、正常に作動すればお手入れ完了です。

天井換気扇に関する詳しいお手入れ方法も、下記のメーカーサイトをご確認ください。


Panasonic 天井換気扇のお手入れ方法 >>

今回は、換気扇のお手入れ方法についてご紹介いたしました。住まいの快適性を支える換気扇は、こまめな掃除をすることで、室内の空気がすっきりと心地よく保たれます。特に季節の変わり目には本体やファンを点検して、日々の暮らしを気持ちよく整えてみましょう。また、ご自身でメンテナンスを行うのは少し不安があると思われる方や、住まいのメンテナンスに関するご質問がある方は、いつでもお気軽に花みずき工房までご相談ください。


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Hiroshi Okano

保有資格
福祉住環境コーディネーター2級

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浜松市・静岡市を拠点に「暮らしに魅了される家づくり」を続けて30年。
100%自社設計で描く美しいデザインのオーダーメイドな家づくり。