浜松市中央区は、浜松市内でも特に地価の高いエリアが集中しており、駅近くの再開発エリアから高級住宅街まで幅広い価格帯が見られます。
まず、再開発が進む鍛冶町や砂山町周辺の商業地では、2024年の公示地価で1㎡あたり約637,000円(坪単価約2,106,000円)を記録し、市内最高水準となっています。住宅地においても、曳馬や小豆餅、幸町などのエリアでは、坪単価がここ数年で約25万円台から30万円近くまで上昇した例もあります。特に、曳馬3丁目では、2025年の取引事例で1㎡あたり約75,400円(坪単価約249,000円)と、前年から約0.8%上昇しています。
高級住宅地として知られる広沢では、2021年に210㎡(約63.5坪)の土地が3,200万円で取引され、坪単価は約50.4万円を記録しています。また、2022年には300㎡(約90.75坪)の土地が3,800万円で取引され、坪単価は約42万円となっています。さらに、2025年の公示地価によると、広沢2丁目の住宅地では、坪単価約48.6万円を記録しています。
佐鳴台1丁目では、208㎡(約62.9坪)の土地が2,547万円で取引され、坪単価は約40.5万円となっています。同じく佐鳴台の別取引では、225.48㎡(約68.2坪)の区画が2,980万円で取引され、坪単価約43.7万円を記録しました。
蜆塚1丁目では、取引事例24件から算出した坪単価相場は約39.8万円/坪(約12.1万円/㎡)で、駅からの距離があるものの、堅調に推移しています。
このように、浜松市中央区では、エリアによって地価に大きな差があるものの、全体としては上昇傾向にあります。特に、交通の利便性が高く、再開発が進むエリアや高級住宅街では、今後も地価の上昇が期待されます。