山ぼうし茶房に足を踏み入れると、どこか空気がやわらかく、思わず深呼吸したくなるような心地よさに包まれます。その空間を支えているのが、無垢材や珪藻土、和紙、い草などの自然素材です。壁や床、建具に至るまで自然素材をふんだんに取り入れ、それぞれが持つ調湿性能や消臭効果、断熱性能、空気浄化作用などによって、室内環境を快適に整えています。
ここでは、山ぼうし茶房の心地よい空間をつくり出す6つの自然素材をご紹介いたします。

「無垢木材」の床
床は、木本来の質感を味わえる無垢木材を採用しています。無垢材に含まれるフィトンチッドには、リラックス効果や免疫機能を整える働きがあるといわれています。また、調湿性や断熱性、紫外線吸収効果も高く、使い込むほどに深まる色合いや風合いも、無垢材ならではの魅力です。
「珪藻土」の壁
壁は、プランクトンの一種「珪藻」の殻の化石が長い年月をかけ蓄積して生まれた珪藻土を採用しています。無数の小さな孔を持つ多孔質構造により、調湿性と消臭効果を発揮。室内の湿度を快適な状態へと整えながら、結露やカビ、ダニの発生も抑制します。
「大谷石」の壁
大谷石は、栃木県宇都宮市大谷町一帯で採掘される緑色軽石凝灰岩の石材です。石に含まれるゼオライト成分には、調湿性や消臭効果があり、室内環境を快適に保ちます。また、マイナスイオンや遠赤外線を放出するとされ、心身を穏やかに整えてくれるのも魅力のひとつです。さらに優れた吸音性を備え、空間に静けさと落ち着きをもたらします。
「洗い出し」の床
カフェスペースの床は、日本の伝統的な「洗い出し」仕上げを採用しています。モルタル表面を洗い流し、砂利や玉石の表情を浮かび上がらせることで、素材感豊かな風合いを演出。使用する石の種類や配合によって表情の変化を楽しめるほか、滑りにくく実用性にも優れ、手仕事ならではの味わいが空間を彩ります。
「和紙」の障子
やわらかな光を室内へ届ける障子には、1000年以上の歴史を持つ和紙が使用されています。冬場は和紙の繊維が引き締まることで断熱性を高め、暖かな空気を逃がしにくくする効果があります。また、空気中の塵を吸着するフィルターのような役割も担い、室内環境をやさしく整えます。
「い草」の畳
湿地や浅い水中で成長する「い草」で作られた畳は、調湿性、抗菌、消臭効果などの空気浄化作用が高く、い草特有の爽やかな香りには集中力を高める効果やアロマセラピー効果もございます。
私たちは住まいの中で、一日におよそ2万回以上の呼吸をするといわれています。だからこそ、空気の質は暮らしの快適性を左右する大切な要素のひとつです。花みずき工房では、綺麗な空気こそが住まいの価値を支える目に見えない資産だと考えています。「なんだか居心地がいい」「つい長居したくなる」。そんな感覚の背景には、自然素材が生み出す空気環境があるのかもしれません。自家焙煎コーヒーの豊かな香りとともに、空間そのものの呼吸を感じながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。