木材トレーサビリティはなぜ大切なのか?
木材は例え同じ材種であっても、原産地や育成年数などによって強度が異なる、品質の不安定な商品です。さらに原木を伐採して建物に使用されるまでの間に、様々な生産経路を通りますが、トレーサビリティを確保していない木材には、品質に関する信頼できる情報がありません。例えば、万が一耐震性に関わる柱に意図しない物が使われてしまった場合、住宅の安全性は大きく揺らいでしまいます。あらかじめ木材がどのようなルートを通って住宅に利用されるに至ったのか、正確な情報を把握していれば、このような事態を未然に避けることができます。
また、住宅には多くの木材を使用するため、トレーサビリティを確保していれば、森林の保全に努め、将来的な木材の品薄状態を防ぐことも可能になります。