万が一に備えた、屋根の通気層
前述のとおり、花みずき工房では国が定めた基準以上の条件設定で結露計算を行い、屋根内結露が起こらないことを確認していますが、日々刻々と変化していく自然環境の中で、内部結露の発生を完全に予測することは難しいと言われています。そのため、万が一結露が発生した場合でも建物の構造内部に含まれる水蒸気を外部に排出できるように、屋根の内側に通気層を設けた屋根通気工法を採用しています。
具体的には野地板と断熱層の間に通気層を設け、軒下に設置した換気部材から取り込んだ空気が、屋根上部に設けた棟換気から排出される仕組みになっています。

この通気層の厚みは30mmで、厚みが18mm程度だと抵抗の増加で通気量が減ってしまい、30mm以上では通気抵抗がほとんど変わらないという実験結果からこの厚みが基準となっています。また、空気は冷たい方から温かい方に流れる性質を持つため、通り道が正しく確保できていれば、温度差による空気の流れが生まれて、自然と棟換気から湿気が外に排出されていきます。
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