子育て世代の方であれば誰しも、我が子に「頭の良い子に育ってほしい」、「のびのびと成長してほしい」と考えるのではないでしょうか。実は住まいとお子様の成長には密接な関係性があり、家の間取りや配置には、子供が賢く成長するための要素が存在すると言われています。そこで今回は、一級建築士である八納啓造氏の著書「わが子を天才に育てる家」を参考に、お子様が賢く育つための家のポイントをご紹介します。
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子供が賢く育つ家とは?
お子様がのびのび育つ
間取りのポイント


お子様の居場所としてまず思い浮かぶのが子供部屋。自立を促すスペースとしてはお子様専用の居室は重要なのですが、勉強する場所としてはあまりおすすめ出来ないようです。以下がその理由になります。
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子ども部屋で勉強しない方が良いとは少し意外な気もしますが、理由を見ていくと頷ける点もあるかと思います。
それでは家の中で勉強に適した場所は、いったいどこになるのでしょうか?

前述の事柄を踏まえて、八納啓造氏が考える勉強に適した空間は「リビング・ダイニング」になるそうです。お子様にとっては母親や父親との関わりが重要であり、見守られたいという気持ちがあります。つまり親の存在を感じながら、情報量も多い中で、安心してチャレンジできる場所が勉強に適しているようです。一般的には子供が自室で一人黙々と勉強した方が勉強が捗るイメージがありますが、実際にはリビングやダイニングで勉強する方がお子様にとっては安心感があり、勉強に適しているようです。
それでは、これらの考え方を踏まえ、お子様が賢く育つ間取りのアイデアをご紹介いたします。

リビングやダイニングにワークスペースを設けることで、家事の邪魔にならずに勉強ができる環境を整えることができます。また、親子のコミュニケーションも取りやすく、お子様は気になった事を直ぐに質問し、解決することができます。
さらにワークスペースを設けると、両親がパソコン作業や読書をしている傍らで勉強するなど、将来の職場での環境と似た状況を体験することができ、社会人として役に立つスキルを培うこともできるかもしれません。
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家の中にライブラリースペースを設ける
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八納啓造氏によると、芸術的な活動に関心を持つクリエイティブな家族は、多くの蔵書を持たれている事が特徴だそうです。両親が本を楽しんでいる様子を見ると、子供たちも本に興味を示し始め、自ら読書を好むようになるようです。
リビングの一角やワークスペースの壁一面に書棚を設けることで、家族全員が手軽に本に触れる環境にすることができます。また、様々なジャンルや難易度の本を揃えておくことで、家族の多様な読書ニーズに応えることができそうです。
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この様な環境で育った子どもたちは自由に本を選んで読み、日常的に様々な情報に触れることで想像力や創造力を養えるようです。更に家族全員が同じ空間で本を楽しむことで、話題や感想を共有する機会が増え、コミュニケーションのきっかけにも繋がることでしょう。

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また、吹抜け空間やスキップフロアにワークスペースを設けることで、お子様のクリエイティビティを高めながら、適切な勉強空間を提供できるのかもしれません。

今回は、子供が賢く育つ家の間取りや配置について、八納啓造氏の著書「わが子を天才に育てる家」の情報を参考にしながらご紹介いたしました。
すべてのご家庭やお子供に当てはまるとは限りませんので、実際は家族みんなで話し合いながら、お子様の住環境やお部屋づくりを決めることが重要です。本や情報を参考にしながらお子様の個性や好み、そしてご家族のニーズに合わせて、最適な間取りを考えてみましょう。
花みずき工房でもお子様の部屋づくりに関するご相談を承っておりますのでお気軽にご利用ください。
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