2.太陽光発電のデメリット
① 初期費用やメンテナンス費が高額
太陽光発電システムの導入やメンテナンスにはそれなりの費用がかかってきます。機種や設置する屋根の形状によってもその金額は異なりますが、現在のおおよその相場は下記の通りです。
・設置費用:80万~130万
・メンテナンス費用:約2万円(1回/4年)
・パワーコンディショナー交換費用:約20万円(15年前後)
決して安くはない費用ですが、設置件数の増加や部品の低価格化などにより価格は年々安くなっています。地域の補助金制度や、メンテナンス保証もあるため、それらを組み合わせて導入のハードルを下げることも可能です。
② 売電価格が値下がりしている
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)があるとはいえ、その価格は年々値下がりしています。売電価格はFIT制度が始まった2009年では価格48円/kWhでしたが、2022年度には17円/kWhまで下がり、今後もさらに下がると言われています。
またFIT終了後の買い取り価格は大きく下がってしまう為、安い売電価格で再契約するか、蓄電池や電気自動車を導入し余剰電力を蓄え、発電できない夜間に使用するか等の検討が必要となります。
③ 天候や季節によって発電量が左右される
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太陽光発電は天候や季節によって発電量が左右されてしまいます。グラフは参考値となりますが、6月の梅雨の時期や日差しの弱い冬は日射量が低下し、発電量も同時に減少してしまいます。また、天候については晴れの日の発電量が100%とすると曇りの日は40~60%、雨の日は5~20%と発電量が少なくなるとされています。