ファサード中央の木質系ルーバー格子の奥にはおよそ１.5畳の坪庭を設け、建物内に光を届けると共に、ゲストルームや浴室から四季折々の風景を眺められる様に設計されています。

北面に設けた玄関ホールには、明るさに配慮して上がり框の下や壁上の彫り込みにLED間接照明を設置。左に進むとLDK空間・ゲストルームへ続き、ロールスクリーンで間仕切る事もできる右側のシューズクロークは、裏動線としてパントリを抜けてキッチンへと続いています。

LDKに入ると目に飛び込んでくる南面の大きなハイサッシからは、明るい陽光が部屋中に降り注ぎます。床はホワイトオークの無垢フローリング、壁は漆喰の塗り壁、高天井はウェスタンレッドシターで仕上げた自然素材の贅沢な空間です。

リビングの南面に設けた縁側の様なベンチはこの家の特等席。プリーツスクリーンを上げると中庭越しにプライベートガーデンが広がり、広々としたLDK空間をより一層開放的に演出いたします。

キッチンとダイニングは意匠モルタルで仕上げた腰壁ですっきりと間仕切り、その奥には引き戸で完全に間仕切ることもできる4畳半の和室が続いています。

縁なしの目積畳でスッキリと仕上げた和室には大谷石のアクセントウォール。大谷石に含まれるゼオライト成分は、多数のマイナスイオンと強い遠赤外線を放出し、癒しや熟成の効果を発揮いたします。

中庭を挟んで和室と反対側には主寝室を配置。夜は杉板張りのカウンターに仕込ませた間接照明が、枕元を優しく照らします。

寝室からウォークインクローゼットの裏動線で繋がるランドリールーム。洗濯物の部屋干しに配慮して壁と天井は調整性能の高い珪藻土で仕上げています。

玄関脇に設けたゲストルームからは坪庭を一望する事ができます。フラダンスがご趣味の奥様の為に大きな姿見も設え、多目的に活用できる空間となっています。

採光や通風も巧みにデザインし、コンパクトながら贅沢に造られたA様邸。住まう方のライフスタイルをしっかりと紐解き、ゼロから家づくりを行う注文住宅ならではの上質な平屋が完成いたしました。